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好きは積み重ねとほんの一瞬あればいい

ふと今のジャンプ作品を見ていると、スポーツや部活をやってる漫画が『アオのハコ』と『高校生家族』くらいだなと意外に感じております。そのときの流行り廃りで増減はあるものの、ジャンプはもう少し多いイメージが個人的にはありました。どちらも面白い漫画で大きな波が来そうだと思っていますが、無理はしないで上手く波に乗ってほしいところです。

さて、週刊少年ジャンプ2022年1号のアオのハコ「ダサいぞ!!」は引き続き雛ちゃんが攻めます。三浦先生のヒロインの扉絵は毎回可愛くて、月曜日に開くとテンション上がってしまいます。

匡を花火大会に誘う大喜ですが、案の定匡は雛ちゃんが2人きりで行きたかったことに気づいています。恋愛漫画における親友ポジションが有能すぎて、月刊少女野崎くんのギャルゲー回を思い出しますよね。匡は気づいても相談を受けていない雛ちゃんに何か言うことはしない、そういう配慮も本当すごいと思うのです。

一方雛ちゃんは女友達と恋愛相談に。そしてここで今週のイチオシコマのひとつ、「もし断られたら全部ダメになっちゃうもん」です。舞台のキメではないですが、それに似た感覚でキャラクターの心情が強く出る部分のセリフの強調や細かい表情が魅力的で、どういう感情で・声で喋っているのかが「脳内再生余裕!」という風に伝わってくるコマです。「ダメになっちゃうもん」で口元がキュッとなる感じが、非常に恋愛的感情を表していてキュンポイントですね。三浦先生のヒロインは本当に可愛い。それに対して「下手に親友なんかやってるから」と返す友人もなかなかのものです。ちなみに雛ちゃんは隠してるつもりですが、この友人も雛ちゃんの好きな人はわかっています。有能多すぎでは?

それでは千夏先輩はというと、バスケ部の友人から「花火大会、男子も誘う?」と提案されるも「女子だけでいいんじゃない」と。心の中で「今はそういうのはいいかなって」と言うメインヒロインの強さに恐れ慄いています。地味に遠巻きでその会話を聞く男子たちが、「俺か?」みたいな調子でポーズをとってるのが面白く笑ってしまいました。

場面は変わって夏休み中の部活の合間にバッタリ会う大喜と雛ちゃん。「ホントは千夏先輩と行きたかった?」と花火大会の話題になり、ココで今回のイチオシコマにして最高の推しポイント。「行けないよ」と返す大喜は、千夏先輩を尊重して気遣い嫌われることを怖がっているようでその気持ちはわかるが、ただ臆病になっているだけに感じました。雛ちゃんも同じ気持ちなのか、「大喜らしくない」とグーパンチ。そして「〜前向きでいられるのが 大喜のかっこいいところじゃん」と顔を赤くしながら言う雛ちゃんは間違いなくヒロインなのです。この輝きは、ここは絶対に実際に見て確かめてほしいところです。「千夏先輩に勝て!」と言わんばかりに僕の心は確かに雛ちゃんを応援していたのでした。

今回を一言で言い表すならば「今雛ちゃんに告白しちゃ駄目ですか?」につきます。同じ場面に遭遇してこう思わない男はいない、それほどまでに雛ちゃんが好きになってしまいました。扉絵も冬の私服の雛ちゃんで可愛いですし最高です雛ちゃんに告白しましょう。

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