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ドキドキやワクワクに夢膨らむはずが初手で期待を削いでくる夏休み

恋愛漫画における夏休みといえばイベントの宝庫。なんならお祭りに行かなくたって、長期休暇というだけで2人で一緒に過ごす時間が増えること自体が一種のイベントになるものです。

さて、こちらの夏休みはどうなるやら。今回は週刊少年ジャンプ2021年50号掲載の『アオのハコ』第29話「良くないこと」についてお話ししていきます。今回の扉絵は千夏先輩の唇が非常にセクシーなイラストになっていますよ。

バーベキューの買い出しもとい買い忘れの補充を済ませた大喜と千夏の2人は帰り道、大喜が悶々としている中で千夏は「今アイス食べるのはダメだよね」と切り出す。子供っぽい発言に気が軽くなった大喜は「好きなものを自由に食べるのがうちのバーベキューのルールなんで」と一緒に食べながら歩きます。

「大喜くんはお母さん似だよね」という話から、大喜は「千夏先輩はお父さん似っぽいですね。お母さんはホワホワしてた。」と。して、そのホワホワお母さんいつか登場しないかなと思うのでした。「何考えてるかわからない人だからなぁ」と、まさにお父さん似だと思いますよという説明を千夏先輩に頂きました。

そんな何気ない会話を繰り広げていると、住宅街の狭い道路で迫る車にぶつからないように千夏を壁沿いの自分の方へ引き寄せる大喜。またも密着してしまい謝る大喜に対し千夏は、「この前のことは忘れよ。もうああいうことが起こらないように気をつけるね。」と優しくも大喜にとって突き放す言葉を投げる。「自分はそこで距離おくんだ…」という心情セリフに僕の心は大荒れでした。これから、これからが学生恋愛のワクでドキドキな夏休みなんだぞ!と叫ばずにはいられません。

そして夏休み前の最後の登校。先生から帰りのホームルームでの話が終わると、周りが騒ぐ中でテンションが低い人物が1人。恋愛の神アシスト匡さんと雛がツッコミを入れずにはいられないほど、全くテンションが上がっていない大喜。勉強苦手勢の雛は土曜日の部活後に図書館で3人で宿題の提案をする。それを聞いた同じタイプであろう周り数人も参加することに。

夏休み中に大喜と会える約束があるからなのか、テンションが上がってみえる雛ちゃん。廊下を歩く腐れ縁3人組は、外に千夏先輩を見つけると目が合ったので会釈…と思いきや大喜は見えないようにしゃがんで落としたシャー芯を拾うのを装って気まずさを回避。「なんでもないんだよ。ただ、俺と距離が縮まるのは"良くない"ことらしいから。そう言われたらどうしたらいいのかわからないだけで。」これには雛ちゃんも立ち止まって呆然。このとき何かを言いたくなる気持ちになったかもしれないし、もしかしたら大喜への気持ちに気づいて気を遣われてると雛ちゃんも思ったのかもしれません。

それにしても好きな人からこんなこと言われたらつらいの何の!嫌われてはないんだろうけど、キッパリ振られたわけでもなく期待すらさせてもらえないのは心が痛い。

気温28℃ 照りつける日差し 汗ばむ肌を撫でる風 夏休みが始まる

始まらない!大喜の気持ちが夏のように燃えるどころか冬のように静か!今までの方が熱かった!どうしたらいいんだ!また次回が気になって落ち着かないじゃないですか。(本当天才だな〜)

あと、また来週センターカラーですね。月1くらいのペースで巻頭かセンターなので本当にすごいです。


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