弁護士登録して20年になりました

実は、今月で弁護士登録してちょうど20年が経ちました!

登録以来森・濱田松本法律事務所(MHM)に所属してきたのですが、この間、住む街は東京→シカゴ→アトランタ→東京→シンガポールと変わり、仕事場もMHM東京オフィス→米国の法律事務所(研修)→法務省民事局(出向)→MHM東京オフィス→MHMシンガポールオフィスと、ひと所にいなかったこともあって、どうも、20年経ったという実感が湧いてこないです。

実感が湧かない要因をさらに考えてみましたが、日本で実質弁護士活動していた期間が2000年から2004年、2009年から2012年の合計7年で、2012年からシンガポールでスタートした東南・南アジアでの弁護士活動の期間の方がもう丸8年を過ぎて日本を逆転していて(!)、違う国で2つの弁護士人生を生きている感じがするのが、20年というワンブロックで時間を感じることができない理由かもしれません。

それと、2006年から2009年まで法務省民事局で、3年4か月間、期間限定の官僚として、会社法に関する法制度作り・学者の先生方との議論・国会/政治家対応なんかに没頭できたのも、第三の職業人生だったといえるに十分なインパクトのある素晴らしい濃厚な経験でした。

こういうこともあって、まだまだ、今日も、弁護士登録したときと気持ち的に変わらず、やりたいことと新鮮さにあふれた日々を送れていることに感謝です!

20年間を振り返ってみると、辛いことももちろんありましたが、よい案件をたくさんクライアントの皆様からご依頼いただき、よい同僚に囲まれ、知的刺激にあふれる制度作りや法解釈に取り組め、そして、アジアで次に何が出てくるか分からないカオスの中、暗中模索で弁護士3人の所内スタートアップとして始めたシンガポールオフィスを東南アジアで約130人の弁護士の組織になるまで持ってこれた等々、よいことの方が随分多かったなと感じています。

その中で、なかなか書けない案件の中のことは除いて公になっている情報の中で、20年を振り返って特に嬉しかったことを具体的に3つ挙げておきたいと思います。

① 地元高知県の重要案件でお役に立つことができ、高知新聞に、高知県には「森・浜田松本法律事務所」という「強力な“守護神”がいた」と書いてもらえたこと(2019年12月2日高知新聞朝刊):親族・友人もまだたくさん住んでいる出身県の「守護神」と呼ばれること(しかも辛口で知られる地元紙で)は、弁護士を仕事にしてよかったなと心から思えた出来事でした

② 法務省民事局での研究会からのご縁で、当時東京大学法学部教授・法制審議会会社法制部会長の岩原紳作先生(現在所属事務所顧問)と僭越にも私二人の連名共編で、会社法の本(http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641113978)を出版させていただけたこと(2011年5月有斐閣から出版):岩原先生との共編で本を出せたことは会社法に携わる者としてとても光栄でした

③ アジア各地で重要なM&A案件をたくさん担当することができ、特に、その中のご縁で日経新聞の「交遊抄」で母校土佐高校の大先輩の小川洋さん(キリンホールディングス副社長)を紹介することができたこと(2019年8月19日日経新聞朝刊):ライフワークのアジアでのM&Aと母校のご縁が交錯し、小川さんという素晴らしい先輩に出会えて本当によかったです

もちろん、この間ずっと呆れずに(?)、いろんな街や国にもすぐに溶け込んで、ついてきてくれた家族にも大変感謝しています。

これからも、ご縁を大事に、クライアント・社会・周りの方々のお役に立てるように、知的刺激と健康を大事にしながら努めていきます。どうぞよろしくお願いします!

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