従業員の困りごと⑩
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従業員の困りごと⑩

 私は福祉・介護サービス会社の人事労務課に勤務していて、障害者雇用の担当となってから3年が経過します。

 私の会社に障害者雇用枠で入社した彼は高次脳機能障害があり、一般企業での就労経験もあることから、とても期待が大きい社員です。
 ただ、彼は「自分で出来る業務をもっと増やして、みんなに認めてもらいたい」という気持ちが強くて、周囲の社員から依頼された仕事を断らずに、すべて引き受けてしまっていました。

 高次脳機能障害の障害特性上、段取りを決め、優先順位を付けて業務を進めることができないので、依頼されたすべての業務が期日に間に合わず、ミスが多発して、逆にみんなに迷惑をかけてしまいました。

 そこで、私は不安や焦りを感じている彼をなんとかしたいという思いから、1日の業務を可視化できるようにするため作業管理表を作成して、それに沿って業務をこなしてもらうよう彼にアドバイスを行い、一緒に業務の進捗を管理することにしました。

 その管理表のおかげで彼は出社後に慌てて仕事を始めることがなくなり、落ち着いて仕事を進めることができるようになってきました。
 管理表を確認することで、その日の業務を視覚的に見通せることができるため、ミスをすることの防止にも繋がり、彼が自信を持って仕事に取り組める環境が整備できました。

 周りの社員も管理表を見てから仕事を依頼することができるため、彼のキャパシティーを超えることなく、安心してお願いすることが可能になりました。

 高次脳機能障害はケガや病気により脳にダメージを負うことで発症し、ミスが多い、集中力がない、臨機応変の対応ができないなどの認知障害を引き起こします。また、損傷した脳の一部の機能を補おうとそれ以外の脳の一部が過剰に活動するため、仕事を続けていると電池が急になくなったかのように脳が疲労し、ストップしてしまい、うまく作業ができなくなってしまうことがあります。
 一緒に働く社員がその障害特性を理解して、障害者本人が長く勤めることができるよう配慮していくことが求められます。

観葉植物_中野

YORISOU社会保険労務士法人の大内です。わたしたちは、企業が抱える従業員のお困りごとに対して、積極的にサポートしていきます。また、育児・介護・病気と仕事の両立支援についても、企業を支えていけるよう職員全員でがんばっています!


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