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自分のブランドをつくる:パーソナルブランディングってどう考えればいいのか?

こちらのノートでは、できる限り毎日「ブランド」をテーマに書くことにしていますが、今日はパーソナルブランディングについて書いてみたいと思います。

ブランドは、商品でもサービスでも企業でも魚でも牛でもブランドになれるという話を前に書きましたが、もちろん人に関してもブランドになります。菅義偉、大谷翔平、藤井聡太、草間彌生、玉森裕太などなど。名前を聞いたらいろんなイメージを想起しますよね。頭がいいとか、こういう作品があるとか、こんな人柄とか、二刀流とか、いろんなイメージや、情報が人の名前から想起されます。

これは有名人だからブランドになるということではなくて、私たちのような一般人でも自分の周囲の人たちの間ではブランドになるということをまずは覚えておいた方がいいと思います。

もちろん、有名人は、知名度が高いのでかなり広範囲の人から認知をされてイメージも含めて知ってもらえますので、非常に強いブランドと言えるでしょう。私たちは、それほど強いブランドではないですが、それでも知人友人などの間では何かしらのブランドとして存在しています。

例えばあなたの友人のNさんを想像してみてください。どういうことをイメージしますか?例えばですが、スタイルがいい、英語ができる、外資系企業を渡り歩いている、さっぱりとしてクールな人間関係、意外と人懐っこい、実は関西人、などあがるとします。概ねこの人に対するイメージはいい方ですよね。ポジティブなブランドです。

もう一人別の人物も想像してみましょう。仮にOさんとしましょう。うーん、この人は、話が長い、そのわりには物事の実行力がない、性格は優しい、うっかりミスが多い、ゴルフが得意、などというイメージがあるとします。こちらの人はあまりイメージが良くないですよね。どちらかというとネガティブなブランドとも言えるかもしれません。

でも、こういったブランドイメージをマネジメントするにはどうしたらいいのでしょうか?見た目とか、言動や行動を変えていけばいいのでしょうか?もちろんそうでしょうが、それは小手先なものになってしまいます。順番としては、どんなブランドも最初のブランド設計が大事になります。

そもそも、あなたはどういうブランドになりたいのか?

もっというと、あなたは何を信じていて、何をしたいのか?なぜあなたは存在しているのか?あなたのミッションは何か?ということを全ての起点に考えると良いと思います。これがあなたのブランドを作る最初の出発点になります。

でも、これは本当に難しいことなので、またそこを見つけるための具体的なやり方については再度書きたいと思いますが、一度自分のミッション・ステイトメント(自分のミッションを1文に言語化したもの)を定められると、いろんなことがクリアになります。

「自分のミッション」 → 「特徴・経験・スキル」 → 「行動」

こういった構造でしょうか。自分のミッションがクリアになることで、それに基づいた自分の特徴、経験、スキルに意味づけがされる。そして、それらの特徴、経験、スキルに基づいた行動に意味が見えてくる。こういった構造を意識してみるといいと思います。

ご覧になったことのある方は、ピンとくると思いますが、これはTEDでも有名な講演であるサイモン・シネックさんのGolden Circle理論と同じです。

「Why」 → 「How」 → 「What」

シネック氏は、強いブランドには明確なWhy(存在意義・信念)があって、そこから派生する機能や特徴であるHowがあって、それがあるから最終的な商品やサービスがある。強いブランドは、明確なコアがあるからこそ、商品やサービスに共感する人がいるという考えを提唱しています。

ご覧になったことのない方は、日本語字幕もあるので、最初の5分だけでもみてみるとよくわかると思います。

そしてそれを個人に当てはめてみても同じことが言えるので、同じ理論で自分自身というブランドについて考えてみるといいと思います。

「自分のミッション」 → 「特徴・経験・スキル」 → 「行動」

これを一度大きなノートにブレストして書いてみる。自分のことを深く考えてみる時間というのは本当に貴重な時間になると思いますよ。ぜひやってみてください。

(つづく)

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