外国人にウケる巻き寿司
言わずもがな、世界中で大人気のSUSHI。
私はシドニーで1年間語学留学をしていましたが、オーストラリア人は巻き寿司を私達にとってのおにぎりのような感覚で食べていることに気が付きました。
セブンイレブンでも簡単な海苔巻きが買えますし(おにぎりは存在しません)、スーパーでも必ず寿司コーナーがあります。しかし値段の割にあまり美味しそうに見えないため、日本人としてはできるだけ手を出したくない商品でした。
街中やショッピングセンター内に寿司スタンドのチェーン店もよく見かけ、明らかに日本人経営の店ではありませんが、試してみると結構面白いメニューもあり、味もなかなか美味しかったです。
現在は南フランスに住んでいますが、大型スーパーには必ず寿司コーナーの一角があります。
フランスの田舎で売られている寿司は正直言うとオーストラリアのものよりも美味しくない上に、より高額です。アジア人が少ないからですかね…。
もちろんフランスには他に美味しいものが沢山あるので、寿司だけは買いたくないと思ってしまいます…😅
例えば、具材はアボカドだけの海苔巻き1人分が1000円、ツナの海苔巻きの上にフライドオニオンがかけられたものが1300円とか…。生魚は基本サーモンだけですね。それでも現地の方には人気でよく売れています。
さて、ここからが本題です。
私はオーストラリアでパーティーやピクニックがある度に寿司を巻いていました。(笑)
実は日本で巻き寿司を作ったこともなかったのですが、シドニーで試しに作ってみたら友人達に予想以上にウケたのです。
パーティーでも寿司だけはあっという間に無くなり、「できればまた作ってきて欲しい」「作り方を教えてほしい」とも言ってもらえました。友人向けに巻き寿司講座も開催しました。
昨年のレユニオン島滞在時もパートナーのご家族に頼まれ2回、南フランスでは自分達が食べたい時に気まぐれに作っています。
今回は私が海外で色々と試した方法、レシピを共有できればと思い記事を書きます。
私の作る巻き寿司はナマモノを極力使用しないので、日本でも免疫力の低い小さなお子様やお年寄り、妊娠中の方、抗がん剤や免疫抑制剤使用中の方にも安心して召し上がっていただけます。
1. 巻き寿司の具材を決める
私が作る巻き寿司の基本
①ナマモノを極力使用しない
理由: 生の魚介類を食べ慣れていない外国人は意外と多い。海外で新鮮な生魚を調達するのは結構大変。持ち運ぶ時に気を遣わなくて済む。
②多人数のときメインの食材は数種類用意する(メンバーの食の志向、好みを事前にリサーチできれば尚良い)
理由: 宗教的理由で肉類を食べない人、ベジタリアンの人もいるかもしれないため。
③海外でも安定して手に入る食材を使う
人参、アボカド、卵、ツナ缶、スモークサーモン等
メインの具材のアイディア
○ツナマヨ醤油(ベジタリアン以外は喜んで食べてくれます。安定して人気の味。)
○スモークサーモン+クリームチーズ(スモークサーモンは基本的に皆好きです。完全にナマモノを控えている方は注意。)
○牛肉or豚肉の生姜炒め(玉ねぎと一緒に炒め、醤油と砂糖で味付け。できれば前日の夕ご飯のおかずとして作り、残りを少し取っておくと当日段取り良くできます。韓国のキムパ風になります。)
○むき海老(茹でてあるもの、剥いてあるものを購入できると時短になります。)
※ベジタリアン用はメイン具材は無しで他の具材を多めに巻きます。(卵、人参、アボカド、クリームチーズ等)
必ず用意するもの
・米
・すし酢(海外でも買えますが、日本から「すしのこ」というパウダー状の商品を持参するのもおすすめ)
・海苔
・炒りごま
・ゆかり(一部ゆかりご飯で寿司を巻きます。必ず日本から持参します。)
・卵2個
・あれば牛乳or豆乳(卵焼き用)
・塩、砂糖適量(卵焼き用)
・人参1本
・アボカド1個
・たまに小松菜やほうれん草を茹でることも
・マヨネーズ、醤油適量(ツナの味付け用)
2.巻き寿司の作り方
そんなの知っとるわ!という方は読み飛ばしてもらって大丈夫です。
今回はツナマヨ醤油と豚肉の生姜焼きをメインとした作り方を紹介させていただきます。
前述した通り、牛肉or豚肉の生姜焼きは当日作ると面倒なので、前日に作っておくことをお勧めします。(肉と玉ねぎを生姜の千切りと炒めて、砂糖、醤油、酒等で甘辛く味付けるだけ。今回はピーマンも入れました。)
1.米を炊く(海外で人の家で作る場合、たとえ炊飯器があっても失敗する可能性を秘めている場合は鍋でアナログで炊きます。その方が確実です。)
2. 卵焼きを焼く(私は牛乳大さじ1〜2、塩1つまみ、砂糖小さじ1程度と卵2個を混ぜ、フライパンで焼きます。砂糖は気持ち多めにすると最終的な味のバランスが良くなります。)→粗熱が取れたら細長く切る
3.人参を短冊切りor千切りにし、レンジで2分程度加熱
4. アボカドを細長く切る
5. ツナ缶にマヨネーズと醤油を混ぜておく(味をしっかり目に付けておくと、食べる時醤油無しでも十分美味しいです)
6.炊けたご飯の茶碗一杯分にゆかりを混ぜる。(これは私の超オリジナルですが、彩りが良くなりますし、ツナマヨ醤油とよく合うので一度試していただきたいです。)
7.残りのご飯にすし酢と炒りごまを混ぜて冷ましておく。
8.前日の残り物、豚肉の生姜焼きを軽くレンチンしておく。(もちろん当日作ってもいいのですが、全体の工程に最低2時間はかかるので…)
9.巻きすにラップを敷き、海苔を乗せる。海苔はザラザラした面を上にします。
10.ご飯を手前から約1cm、奥は3cm空けて万遍なく広げる。
11.具材を中心より手前に置いていく。安定したものから順番に。卵焼き、アボカド、人参、メイン具材の順番がおすすめです。
12.手前から巻く。ラップを中に巻き込まないよう注意。巻いた後は巻きすをぎゅっと握る。
13.包丁を水で濡らしながら、巻き寿司を切る。汚れたらその都度濡らしたキッチンペーパーや布巾で拭う。包丁は事前に研いでおくと良いです。
3.おまけ:巻き寿司の写真コーナー
いかがでしたでしょうか?
外国人だけでなく、日本人も結構満足できる組み合わせ、味だと思います。
私は日本の伝統的な太巻きがそんなに好きでは無いのですが(特にきゅうりが苦手なので…)、自分が作ったものはいくらでも食べられます。
私は日本でこの巻き寿司を90歳の祖母に作りましたが、「これは食べやすい!」と沢山食べてくれました。
皆様も気が向いたら作ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました😊
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