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語学留学をすれば英語力は伸びるのか?

2020年1月から2021年2月まで約1年間オーストラリアのシドニーに語学留学をしていました。

私は留学を決めた時32歳という結構いい年だったこともあり、決定するまで散々迷いました。
新卒から勤めた病院での仕事をわざわざ辞めて行く程の価値があるのか?
1年後に英語が大して伸びていなかったらどうしよう?と、まぁどう考えても自分の頑張り次第なのですが。

結局悩み過ぎて、もうそんなに悩むなら行ってしまえー!!という感じで決めました。(笑)
ある程度の貯金があったことと、オーストラリアドルが当時下落していたことも後押ししました。(今は残念ながら円弱ですね…)

私は留学を迷っている時期に他の人の留学体験談の記事やブログを読み漁りました。
イメージは掴めましたが、なかなか自分と似たような境遇の人(でブログを書いている人)は少なかったので、自分も自身の経験談を綴ってみようと思います。
この投稿では自分の成功体験を示したい訳では無いので、一例として参考にしてもらえればと思います。

留学やワーホリを迷っている方(特に社会人)やお子さんをいつか留学させてあげたいと考えている方、留学する気はないけど語学に興味がある方などに読んでいただけると嬉しいです。

①留学前にある程度目標設定をする


帰国後の自分を想像した時、32歳の貴重な1年間(?)を留学に費やした挙句、「英語はあまり上達しなかったけど、世界中に友達ができたことが宝です✨」というようにはなりたくなかったので、少し厳しめに目標を設定しました。

これは持論ですが、英語圏での1〜3ヶ月間の短期留学だとリスニング力と少しのスピーキング力は上がると思いますが、そこまでの英語力の飛躍は無いんじゃないかなと思います。(すでに中上級以上の方なら別ですが)

なので滞在先でひたすらガリ勉するよりも、(できれば)外国人の友達を作って遊んだり小旅行したり、様々な文化に触れたりして現地を楽しむことをお勧めします。
ホームステイ先の家族とたくさん交流するのも良いと思います。(こればっかりは当たり外れがありますが…)
それも自分の人生観を変えるきっかけになるかもしれませんし、日本にいては経験できない、価値のあることだと思います。
何より英語に対する抵抗感や話す時の恥ずかしさが無くなれば一つの成功だと思います。

半年以上の留学なら、過ごし方によっては語学の成果は出ると思います。
現地で沢山の日本人に出会いましたが、1年経っても英語あまり喋れないし聞き取れない…という方も結構いました。
留学の目的は人それぞれですし、スタートするレベルも違うので一概には言えませんが、やはりある程度の目標とプラン設定はしておいた方が良さそうです。

ちなみに、英語力ゼロの方は最初からオーストラリアやカナダなどの英語圏に行くより、数ヶ月間セブ島やフィリピンでの留学を経てから行く方がおすすめです。(そのパターンの方何人かに出会いました)
まず価格が安いこととマンツーマンで対応してくれるコースも多いようなので、基礎力を付けるには良いと思いますし、精神的にも楽だと思います。
心が強ければ英語力ゼロで最初から英語圏に留学しても良いですが、伸びるまでにより時間はかかるかもしれません。
(日本である程度勉強して行くに越したことはありません)

ビザの取得や学校選びの際に、留学エージェントは利用すると良いと思います。
私は学生ビザの申請を無料でサポートしてくれる「ラララ・オーストラリア」というエージェントを利用しました。留学前のサポートは全く問題なく、メールの返信も早く満足でした。
唯一残念だったのが、現地にオフィスが無かったこと。Googleで検索するとシドニーオフィスの住所が表示されていたので、あると思い込んでいたのですが、渡航後その住所に行ってみたらオフィスはありませんでした。(以前はあったそうです。) 
現地にオフィスがあるエージェントならいざという時に対面で相談したりサポートを受けられるので、エージェント選びの参考にしてみてください。
(ラララ・オーストラリアもメールでの対応は渡航後も継続してくれました。)


学校選びについて。
私はオーストラリア内で唯一「医療英語コース」を提供している学校に即決しました。

目標としては、英語力を全体的にアップさせる(ネイティブとも英会話が問題なくできる、難しめの文章の読み書きができる)+ 医療英語を学びたかったので、約10ヶ月(+ホリデー2ヶ月)で

General English(一般英語)コース(午前:7ヶ月+午後:1ヶ月)
医療英語コース(午後:6ヶ月)
ケンブリッジ英検コース(午前午後:3ヶ月)
を申し込みました。

オーストラリア到着後、学校スタッフと相談の上、
General English+医療英語コースをそれぞれ3ヶ月ずつ減らし、代わりにOET試験対策コース(医療従事者のための英語試験)を3ヶ月間追加することにしました。

②留学中は色んなことが起こり得る


目標やプランを設定しても予想外のことは起こり得るので、その都度調整していく柔軟性は必要です。

私の場合は留学開始2ヶ月後からコロナにより街はロックダウンし、オンライン授業に切り替わってしまいました。せっかく仲良くなった留学生たちも次々と母国に帰国してしまいます。
しかも滞在の全期間通う予定だった語学学校が倒産してしまったのです😱
私の留学、終わった…と思いました。

結果的には、倒産した学校の生徒を「International House Sydney」という大手の学校が受け入れてくれることになったので、残りのGeneral Englishとケンブリッジ英検コースはそちらで受けることになりました。
IHSydneyは元々医療系のコースを提供していなかったのですが、倒産した学校から同じ先生を迎えて医療英語コースを継続できるようにしてくれました。その対応は本当にありがたかったです🙏

OETコースはそのようには行かず、語学学校ではなく「TAFE」という専門学校のような学校に転校させてもらえることになりました。シドニー内でOETコースを提供している学校はほぼ無かったんですよね。

そういう訳で私は1年間で3校の学校に通うことになりましたが、それは本来ならあり得なかった幸運なことでもありました。

初めの学校のことは大好きでしたが、日本人(韓国人も)が多すぎて、休み時間はアジアの言語が飛び交っていました。
対してIHSydneyは南米出身の生徒がほとんどだったので、(スペイン語、ポルトガル語は聞こえてきますが笑)自分にとっては英会話がしやすい環境でした。
学校がどうこうというより、ロックダウンによってアジア系の生徒が一斉に母国に帰ったことが大きいかもしれません。

またTAFEは政府から認可を受けている教育機関で、普通は1年間の語学留学で選ぶような学校では無いのです。そんな学校で学ぶ機会を与えてもらえたことは大変ありがたいことでした。

シティ内のTAFEの建物。図書館をよく利用していました。

③結局、英語力は伸びたのか?


留学初日にクラス分けテストを受けて、General EnglishのIntermediate(中級)クラスに入りました。その時のレベルは正に中級で、日本での直近の試験ではTOEIC675点、英検2級くらいでした。

1ヶ月半後に受けた試験結果により、Upper Intermediate(中上級)クラスに上がれることになりました。
リスニングやスピーキングはまだまだでしたが、文法が得意だったのそれで点数を稼いだだけでした。
Upper Intermediateに上がってから、日本の中高では習わないような文法や言い回しを沢山学べて、勉強がより面白くなりました。留学して良かったー!と感じていた頃です。

Upper Intermediateと医療英語で使っていた教科書


その後オンライン授業の期間にAdvanced(上級)クラスに上がりました。
そんな中、自分の文法力、ライティング力の高さに対して、リスニング、スピーキング、リーディング力の低さが釣り合っていないことに気が付きました。
リスニングなどは明らかにAdvancedレベルには到達していなかったんですよね。この時点で留学5-6ヶ月目、焦り始めました。

ケンブリッジ英検コースではFCEコース(中上級)を選択しました。正直CAE(上級)コースへの憧れもありましたが、当時のレベルだとFCEで十分だったと後で認めることになります。

日本ではあまり知られていないケンブリッジ英検ですが、日本の英検と同じでReading (+文法), Listening, Writing, Speakingの4技能の試験で、合否があります。
しかも結果は生涯有効なので、一度合格すれば更新する必要が無いところも魅力です。
これは学校の先生が言っていたことですが、ケンブリッジ英検はリアルに英語力があるかを問う試験なので小手先だけの試験対策だけでは逃げられないとのことでした。
逆に言うと、この試験の対策は全体的な英語力アップに繋がるということです。
私は3ヶ月コース終了後、先生に受験を勧められ(先生があなたはもう受けていい、まだ受けない方がいいとシビアに評価していた)、申し込んだのですが、なんとコロナにより(?)受験者数が足りず試験は無しになりました。😢

日本でも受けられることを知っていたので帰国後に…と思っていましたが、それもコロナにより(?)1年間に1-2回しか開催されていなかったのでタイミングが合わず未だに受験できていません😭
ということで、ケンブリッジ英検FCE持ってます!と言えないのでした。ごめんなさい。

それにしてもケンブリッジコースは内容が濃かったです。というか、苦しい試験です。(笑)
このコースのおかげでSpeakikgとWriting力がアップしました。日常会話だけでなく、自分の意見を理論立ててアウトプットすることが学べます。
ListeningとReadingは授業だけでなんとかなるものではなく、自習が全てだと思います。
本気で英語力アップしたい方には是非おすすめしたい試験です。

私は最後の3-4ヶ月間をOET試験対策に費やしましたが、これは医療英語だけでなく、ListeningとReadingの基礎力を伸ばすことに繋がりました。
帰国後に受けたTOEICのリスニングの問題を聴いた時、きれいな発音で喋ってくれてありがとう!!と感じたくらい。(笑) それほどOETの英語は聴き取りづらくて大変なんです…。
帰国後のTOEICはReadingでミス連発したので、845点とあまり奮いませんでしたが、また機会があれば頑張ります。

文章が長くなってしまったので、医療英語とOETについては別記事に記載します。(最後にリンク貼りました)

④まとめ

これは私の意見ですが、半年〜1年間留学期間があり、本気で英語力を伸ばしたいのであれば試験対策コースを取り入れることはおすすめです。General Englishコースの方が気楽ですし、楽しいのは間違いないですが。

私は学生時代は普通に試験が嫌いでしたが、社会人になってからは試験を受けることは結果を残すためというよりも、自分を良い意味で追い込んでレベルアップするために役立つ方法だと考えています。

とは言え、海外にいながら試験対策コースでガリ勉だけして終わるのは勿体無いので、友人と遊んだりアルバイトをしたり、放課後や休みの日を充実させるのも大事なことです。
外国人の友人を作るのが難しい場合(例えば周りが日本人だらけだったり)、合意の上で日本人同士でも英語を喋る努力をすればいいと思います。私は1人の日本人男子とはできるだけ英語で話そうと決めていました。

自分が達成出来たかは微妙なところですが、
①目標をしっかり立てる
②英語のインプットとアウトプットをバランス良くするのが理想だと思います。
それが伸びる人、伸びない人の違いのような気がします。

長い文章、最後まで読んでくださってありがとうございました。

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