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努力は才能を上回る。寝技柔道から仕事の基本とは何かを学ぶ

他人の努力は見えない。地道に一歩ずつ、努力した人だけが成功するというのは、世の中の道理だ。

寝技は練習量がすべて

稽古日誌に、「足ぬき」が力ではないということが、やっと分かりましたと、ある人が書いていた。この数ヶ月、足ぬきの稽古を続けてきた。何度もやって見せて、説明はするけれど、相手をS字にするという理屈は、簡単なことのようで、実際やってみると難しい。

寝技では、努力が才能を上回ると言われる。実際、寝技が中心の「七帝柔道」では、「寝技は練習量がすべてを決定する」「白帯でも、体格が小さくても、才能がなくても、寝技なら練習量を増やせば必ず強くなれる」と言われている。

道理を学ぶ

僕たちは努力もしないで、結果を得ようとする。誰かから教われば、その人が努力してきた分まで、すぐに自分のものになると思っている。しかし、実際には、やり方を教えてもらったからすぐにできるというものではない。血の滲むような、滝のような汗を流して、努力を続けるうちに、自分で体得するしかない。

ものごとには道理というものがある。道理とは、「物事かそうあるべきすじみち。ことわり。わけ」「人の行うべき正しい道」だ。柔道、特に寝技はその道理を学ぶよい場だと思う。

仕事の基本は努力

仕事でも、これは同じことだと、僕は思う。何か新しいことを始めるにあたって、他の会社から学べば、すぐにできると考える人がいるけれども、物事はそうはうまくいかない。結局、自分たちで苦労するしかない。

他人の努力は見えないものだ。地道に一歩ずつ、努力した人だけが成功するというのは、世の中の道理だ。努力もせずに結果を得ようとするのは間違っている。寝技柔道は、そうした仕事の基本を教えてくれていると僕は思う。

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