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柔道は無心になって体を動かす「禅」のようなもの

「人間の不幸は、部屋でじっとしていられないことから起こる。退屈することがすべての不幸の源泉だ」(パスカル)

人は、退屈するのを紛らわせるために、わざわざ出かけて行って、さらにストレスを溜めて帰ってきます。 ストレス解消のためにパチンコをするのではなくて、暇を持て余して、じっとしていられないからギャンブルに走って散財してしまったり、タバコを吸って健康を害したりします。

山崎豊子の小説で、よく主人公が狩りに出かけるシーンが出てきたのを思い出しました。狩りする人は不幸な状態から自分たちの思いをそらし、気を紛らわせてくれる騒ぎをしているのに他なりません。

学生時代、僕は時間さえあれば「坐禅」をしていましたが、今は柔道をしています。柔道は無心になって体を動かす「禅」のようなものだと、いつも社員に話しています。体を動かすと気持ちもスッキリして、夜もよく眠れます。体幹も鍛えられるので、一石二鳥です。こんなに素晴らしいことはありません。

稽古が終わると、静かに心を落ち着かせてみんなで黙想をする

最近は外国人向けの柔道体験を企てたりしていますが、試行錯誤をしながら、僕なりの新しい「柔道禅」のようなものを、育てていきたいと夢はふくらんでいます。

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