まつぼー先生【高校英語教師】カナダにてTESOL / TEFL certificate取得

日本の英語教育のために日々奮闘中。ゴールは自律学習者の育成。英語教育に携わる方の参考に…

まつぼー先生【高校英語教師】カナダにてTESOL / TEFL certificate取得

日本の英語教育のために日々奮闘中。ゴールは自律学習者の育成。英語教育に携わる方の参考になれば幸い。 Podcast→https://anchor.fm/matusup-english YouTube→https://www.youtube.com/c/matsupenglish

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【実践例③】スピーキング教材〜協働を通じて生徒の「質問力」、「やりとりの力」を高めさせる工夫。

こんにちは。まつぼーです。 今回は以前紹介した方法(上のリンク参照)を使って、実際に僕が授業で行ったことを紹介します。 クラス:40名 学校種:高校 科 目:コミュニケーション英語Ⅲ 補足AIの時代には質問を作る力が非常に大切になってくると僕は考えているので、生徒には日頃より「質問が作れる」ことの大切さを伝えています。 質問力の大切さは、脳科学者の茂木健一郎氏もこちらの本で述べています。 「今、時代は大きく変わろうとしています。質問力はこれからますます、変化し、進化

    • 英語学習=単語の暗記?

      perplex「当惑させる」 bewilder「当惑させる」 confuse 「当惑させる」 puzzle「当惑させる」 なぜ日本の英語学習者は英単語の暗記をこんなにも重要視するのか? 下の記事でも書かせてもらったが、日本の英語学習方法は明治以降全く変化をしていない。 現代では明治時代と比べれば当然多少コミュニケーション活動は当時よりもある。 しかし今なお「英語学習=単語の暗記」が普及している。 Paul Nationが主張するように言語習得には「意味の伝達」が不可

      • 高校英語の在り方から考える自分達の未来

        チャットGPTやAIによるビッグデータの普及により、ますます人間同士での会話がなくなっていくこの時代。 私たち教員が高校生に養うべき力とは? 高校の教師の価値とは? 否、人間の価値とは? 話は変わるが、私はいつも授業において気をつけていることがある。「英語を教える先生にならない」ことである。 英語教師が述べることでもないかもしれないが、授業において生徒が養うべき力は単語や文法、発音といった英語の言語知識は当然であるが、この時代にそんなものは非常に価値の少ないものであ

        • IELTSを受験してみた。結果がこれ・・・。

          Hi Mat’s up? 先日IELTSを受験してみました。今日はその結果と反省を紹介します。 受験をして分かりましたが、英検より遥かに優れたテストだなと。一回の受験料が27,500円なのでそうでないと困るのだけど(苦笑) 特にスピーキングにおいては授業で使えるトピックばかりで非常に勉強になりました。とりあえず、IELTSの良さ(授業に使えるという観点で)は今度紹介します。 今回は結果と反省を公表します。(2023年5月5日受験日・現在) 結果をわざわざ公表するか否

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        • 【英語教員・指導者用】教材紹介・実践例
          10本
        • Podcast 全エピソード&リスニングスクリプト
          3本
        • 英語ができるようになりたい人はここ!
          13本
        • 発音オンライン教材(無料)
          1本
        • 洋楽で音声解説♪洋楽を歌えるようになろう!
          4本
        • 英語教師として
          5本

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          教師として、どのように本文内容を理解させる?

          前回の記事で、「英語は全て日本語に完璧に訳す必要はない」、また「その対策として代わりに何が出来るのか」ということを学習者目線で紹介させてもらいました。(以下リンク参照) 今回は英語教師として「全訳をノートに書く」生徒に対して授業で何が出来るかを紹介させていただきます。また最後に、私の失敗談も含めて、生徒の気持ちになった留意点を紹介します。 まず英語教師として何が出来るか?私たち教員は、一学習者として「全訳する」と莫大な時間がかかることや、英語は英語で理解をした方が良いとい

          教師として、どのように本文内容を理解させる?

          英文は全て日本語に訳さないと理解できない?

          今回は「英文を全て日本語に訳す」ことについて考えていきます。結論から言うと、私の意見としては、全て日本語に訳す必要はないし、特に全訳をノートに書くような学習方法はむしろマイナスだと考えています。その理由について記述していきます。 先に断っておきますが、「全訳する」ことが学習者自身のニーズに合っている場合もあると思います。「自分の学びに合っている」というのが学習を継続するためのポイントでもあるので、「全訳する」こと自体を完全否定しているわけではありません。当然、ここに記載され

          英文は全て日本語に訳さないと理解できない?

          授業で使えるディベート・トピック40(初級〜中級)

          1. ディベートとは?全国教室ディベート連盟によると、 一般的には、ディベートとは、「ある特定のテーマの是非について、2グループの話し手が、賛成・反対の立場に別れて、第三者を説得する形で議論を行うこと」 となっています。 (引用先:https://nade.jp/learning/beginners/introduction/) そして、広義でのディベートは上記のような形ですが、狭義としては 大きく分けて①即興型のディベート ②準備じっくり型のディベートのディベートの

          授業で使えるディベート・トピック40(初級〜中級)

          【100均の意外なアイテム】が便利すぎた! 超有能Flashcard / picture cardを安く簡単に作ってみた☆

          こんにちは。まつぼーです。 語彙強化の基礎として人気のフラッシュカード(ピクチャーカードとも呼ばれます)。 でも、フラッシュカードって買うと結構高いんんですよね汗 参考までに ↓↓↓↓↓↓↓↓ そこで今回は、無料オンライン教材と100均の意外なアイテムを使った安くフラッシュカードを作ってみたので、こちらで紹介したいと思います。 学校や塾、英会話学校等の【先生】や「おうち英語」を実践中の【保護者】の方々にとっても耳より情報になればうれしいです。 【1】準備するもの1

          【100均の意外なアイテム】が便利すぎた! 超有能Flashcard / picture cardを安く簡単に作ってみた☆

          【実践例⑤】AI時代に強くなる子を育てるスピーキングアクティビティ

          【0】 AI時代を生き抜くために以前別の記事でも紹介したようにAI時代に大切だと言われるスキルの1つに「質問力」が挙げられています。教育本や育児書だけでなく、さまざまなビジネス書でも「質問力」や「好奇心」の重要性が明示されています。 私自身、生徒の「質問力」の向上させることを、教育のゴールの1つに挙げています。 「質問ができる」と言うことは「主体性」や「課題発見能力」、「好奇心」があるという証明だと考えているからです。 一方で、多くの学生は学校主体の授業形態に慣れてしまい

          【実践例⑤】AI時代に強くなる子を育てるスピーキングアクティビティ

          【実践例④】スピーキングアクティビティ☆フラッシュカードの使い方

          今回は、ゲーム感覚で楽しめるスピーキング・アクティビティを1つ紹介します。 その名もTalking around Words ! (僕の元同僚のアメリカ人がそう呼んでいただけなので正式名称かは不明です笑) とてもシンプルでどのレベルでもすぐにできるので、帯活動として僕自身とても活用してます。 【1】 遊び方 (2人以上)A:カードの単語を言わずにヒントのみを出していく。 B:何のカードを持っているか当てる。(質問もしてOK!) [ 会話サンプル1 ] A: This i

          【実践例④】スピーキングアクティビティ☆フラッシュカードの使い方

          【実践例②】カナダで学んだ「新出語彙の導入方法」スピーキング教材(やりとり・発信型)紹介

          下の表は、以前、私が実際に作っていた「失敗教材」。 別の記事で紹介したようこれではコミュニケーションの機会も生まず、生徒がこの語彙群を使える様になる可能性は極めて低い! 記事詳細はこちら→https://note.com/matsup_english/n/n2ccbca018f4c そこで、今回はカナダ留学中にESLで僕が実際に受けた授業で使われていた教材を紹介します。 コチラです。 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ 何か気づかれましたか? そうです!例文が

          【実践例②】カナダで学んだ「新出語彙の導入方法」スピーキング教材(やりとり・発信型)紹介

          【実践例①】スピーキング教材(やりとり・発信型)紹介 〜「対話的で深い学び」を目指して〜

          こんにちは。今回はまつぼーがネイティブのアドバイスをもらいながら作成した、こちらのトピックカードを紹介します。スピーキング教材として授業内や授業外でどのように使うかいくつかパターンを出してみました。 なぜ教材紹介?先日、職場で初任の先生から「教材の実践集みたいなのがほしいけど何かありますか」と相談を受けたのがきっかけです。僕も若手の頃は教材作りに時間がかかり過ぎていたので、これでこれから教員を目指す人や「英語を教える人」のヒントになれば幸いです。 また、「英語を学んでい

          【実践例①】スピーキング教材(やりとり・発信型)紹介 〜「対話的で深い学び」を目指して〜

          リスニングスクリプト Listening Transcripts 【Episode1-8】 Mat's Up English 英会話Podcast

          1 音源 (Podcast) 以下のアプリケーションでアクセス可能です。 Podcast (apple) : https://podcasts.apple.com/jp/podcast/matsup-english-%E8%8B%B1%E4%BC%9A%E8%A9%B1-eikaiwa-podcast-improve-your-conversation/id1577542782 Google Podcast : https://podcasts.google.com/f

          リスニングスクリプト Listening Transcripts 【Episode1-8】 Mat's Up English 英会話Podcast

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          こう使えば、Podcast でスピーキングの即興性も伸びる!Mat's Up English Podcast

          こんにちは。まつぼーです。 オンライン英語教材を充実させるために英会話Podcastを始めてみました。 こちらがEpisode 1です♪ ぜひご視聴いただき、この度タイトルのとおりスピーキングの即興性を高めるトレーニングにご活用頂ければうれしいです。 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ さて、こちらのPodcastは当然リスニング教材ですが、 ここで強調しておきたいのは、こちらのPodcast は「ただのリスニング教材」で終わらせていては「もったいない」ということで

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          英語はこの発音から取り掛かるべし!Top 5

          ご存知の通り、英語には日本語にはない音がたくさんあります。今回は「英語学習者(日本語話者)が最初に取り掛かるべし発音(子音のみ)」を紹介します。 コレらの音がある程度身につけば、スピーキング力・リスニング力の向上に直結していきます。 英語が話せるようになる上で、本当に発音は身につけないければならないのか? 答えは『YES!!!』 発音が悪ければ、簡単な単語なのに、 「自分の英語が通じない。」 「ネイティブが言っていることが分からない。」 といった現象が起きます。