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英文は全て日本語に訳さないと理解できない?

今回は「英文を全て日本語に訳す」ことについて考えていきます。結論から言うと、私の意見としては、全て日本語に訳す必要はないし、特に全訳をノートに書くような学習方法はむしろマイナスだと考えています。その理由について記述していきます。

先に断っておきますが、「全訳する」ことが学習者自身のニーズに合っている場合もあると思います。「自分の学びに合っている」というのが学習を継続するためのポイントでもあるので、「全訳する」こと自体を完全否定しているわけではありません。当然、ここに記載されていることが全ての人に当てはまるかは分かりませんが、今現在、自分に合った英語学習の方法が分からない人にとって、また、レベルによって英語学習は自分に合った学び方が変わってくるので、この記事が今後の英語学習のヒントになれば幸いです。

そもそも、なぜ多くの生徒がノートに全訳するのか?


生徒の中には、「英文を全て日本語に訳さないと理解できない」という人が少なくありません。(むしろ多い。。。汗)

人によってさまざまな理解の仕方があるので、「全訳をノートに書く」ことも一つの方法だと思います。しかし、理解する方法がそれだけになってしまうと、これは英語学習や英語習得に莫大な時間と労力がかかってしまうので決して効率が良いとは言えません。

「なぜ全訳するの?」と生徒に聞くと、「日本語じゃないと分からないよ」「勉強した気になる」「きちんと理解しないと気がすまない」というのが彼らが主な理由です。

しかし、英語学習なのにノートにひたすら日本語を書いて英語が本当に効果的に身についているでしょうか?翻訳家になりたいのでは別ですが、英語を理解するのに綺麗な日本語に訳す必要は全くありません。

なぜ全訳をノートに書かなくていいの?

試しにですが、以下の日本語を読んでみてください。

「昨日 彼は 見た 彼の母が 走っているのを 近くで 公園の」

完璧な日本語ではないですが、おおむね意味は伝わります。

ちなみに英文だと以下のようになります。

Yesterday, he saw her mom running around the park.

語の順番を変えながら、「昨日、公園の近くで走っている母を彼は見た。」と訳す方が確かにより自然な日本語です。しかし、これは英語を英語の順番で理解していないので、リスニンングの際に、聞こえてきた英語をスムーズに理解することができません。

つまり、英語は、語の順番を変えながら日本語に訳したりせず、英語の順番で前から理解するというのがとても大切です。

そう考えると、完璧な日本語訳を書く必要もないですし、「昨日 彼は 見た 彼の母が 走っているのを 近くで 公園の」というような日本語をノートに書くこともないというのが私の考えです。

全訳しない代わりに、何をすれば良い?

重なりますが、外国語を理解するのに全て日本語に訳す必要は全くありません。特にですが、ノートに日本語を書く時間という英語学習において非常にもったいない時間です。以下が全訳しない代わりに何が出来るかの提案です。

対策①
日本語で理解したい人は、一部分分かりにくい箇所(動詞や形容詞など)だけ英文の下に補足で日本語を書いて、その箇所を含む英文を複数回ノートに書くということができます。日本語を書く時間を英文を書く時間にあてられるのでより効果的に英語を身につけることができます。

対策②
別の方法もあります。多くの教材に日本語訳はついてますので、日本語を見ながら英語訳をノートに書くという方法です。これは実際に僕が行なっていた学習方法ですが、一ヶ月でTOEIC450点からTOEIC650点にスコアUPにも繋がったので、とても効果的でした。

当然、日本語を見ていきなりは書けないので、何度か日本語と英語を比較しながら、内容はもちろん構造や単語を理解する必要があります。

日本語は書くのに、なぜか英文を書き写す時間はもったいないと考える生徒も少なくありません。しかし、生徒含め多くの英語学習者は「英語を話すこと」が出来るようになりたいと考えているはずです。英語レベルが低い段階では、まず「日本語で考えて、それを英語にする」と思いますが、日本語を英訳する練習は「英語を理解する力」だけでなくスピーキング力やライティング力の向上に直結します。

まとめると、日本語の全訳をノートに書くくらいなら、日本語をどのように英語にするかを考えたり、日本語を見ながら英文を書いた方が、よっぽど使える英語が身につくし時間の節約につながります。

当然、理解をする方法は人によって違います。

もしあなたが学習者ならば、ぜひ試してみてください。



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