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【実践例①】スピーキング教材(やりとり・発信型)紹介 〜「対話的で深い学び」を目指して〜

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こんにちは。今回はまつぼーがネイティブのアドバイスをもらいながら作成した、こちらのトピックカードを紹介します。スピーキング教材として授業内や授業外でどのように使うかいくつかパターンを出してみました。

なぜ教材紹介?

先日、職場で初任の先生から「教材の実践集みたいなのがほしいけど何かありますか」と相談を受けたのがきっかけです。僕も若手の頃は教材作りに時間がかかり過ぎていたので、これでこれから教員を目指す人や「英語を教える人」のヒントになれば幸いです。
また、「英語を学んでいる人」もこちらを使ってトレーニングができると思いますのでぜひ試してみませんか?

※以下のことを、その通りする必要もないし、これらはあくまでも一例です。生徒のレベルや発達段階、ご自身のニーズに合わせて活用してみてください。

使い方① 一人でスピーチを作る (発信型)

授業内なら、好きなトピックを選ばせて即興スピーチをさせることができます。
授業外なら、少し時間をかけて精度を高めさせ英作文をさせてからスピーチをさせることもできるでしょう。

使い方①


使い方② 「質問文」を作る →「会話」 (やりとり型)

下の挿絵には自学用なので、「1人で」となっていますが、授業で取り扱う場合、
ある1つのトピックに対して、先にどのような質問ができるかをグループやペアで考えさせて(協働学習)、3〜7個程度全体で共有する。(ジグゾー学習)

その質問文に対して、お互いに会話し意見や考えを述べ合うこともできます。

使い方②


使い方③ 作った質問に対して、「自分の答え」を作る

パターンA :授業内ならばスピーチでペアに発表→ライティングで整理
(先にスピーキングを行うことで、即興性・流暢性がUP!最後にライティングで精度の補強!)

パターンB:授業外ならばライティングで整理した後に→スピーキング
(先にライティングを行うことで正確性がUP!)
※ただし、このパターンでスピーキングをやり過ぎると「慎重になりすぎて」失敗を恐れ、スピーキングが伸びづらくなるので注意!

原則「パターンA >パターンB」が良い。いきなり完璧を求めずに、特に「会話は失敗して良い」の気持ちを生徒と共有するとなお良し!

使い方③


使い方④ペア(あるいはグループ)で会話(やりとり型)


中学生レベル
Aさんが質問→Bさんの答え+"How about you?"→Aさんの答え

高校生以上レベル
Aさんが質問→Bさんの答え→それに対してAさんの質問(=フォローアップ・クエッション)→Bさんが答える

使い方④


使い方⑤ ペアに質問カードを配って会話

パターン④と似ていますが、オープニングのQuestionsを指導者側が準備をしておきます。質問がある程度準備されているので質問が思い浮かばない初期の段階ではこちらがおすすめです。準備として質問があらかじめ書いてあるカードを準備しておいて一人1枚、もしくはペアで1枚といった形で会話をさせると良いでしょう。

「Aさん質問→Bさん答え→Aさんリアクション+Follow-up Questions」
※生徒には必ずFollow-up Questionsが作れることがコミュニケーションの鍵であることは強調した方が良いでしょう。

質問カードはこんな感じでラミネートすると長持ちします。
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FAQ(よくある質問)

① 時間はどのくらい?
個人的には、Follow-up questionsを作る(即興でやりとりをする)力を養わせたいので、3分間でおこないます。2分間でテンポを上げることもあります。

②1回で終わり?
3分で2セットもしくは2分で3セットなど会話をさせたい場合はとことんさせます。

③生徒の会話が続かないんですけど?
最初はうまくいきません。そこからが学びです。
Model conversationを全体で共有すると良いかもしれません。

Teacher: Have you ever been abroad?(海外に行ったことある?)
Student: No.
Teacher: OK. now. He said no. What kind of follow-up questions can we make? (クラス全体に呼びかける。)

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最後まで、読んでいただきありがとうございました。

少しでも誰かの手助けになれば幸いです。
また、他の教材もアップしていきますね。

一緒に日本の英語教育を盛り上げていきましょう。

まつぼー

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