松本人語

~ 気づきからの考察 ~

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最近の記事

人語の一口話(119) 職務質問できない私

 「この人、なんか怪しいなぁ・・。」  もしも私がその人に質問することができる職務上の権限を有する者であったなら、その権限を行使して、今すぐ質問するであろうに。(けれども私には権限がないので質問することができなかった。)  ぶしつけに聞き出してみることもできず、その結果として心のわだかまりを消し去ることもできずで、結局はそのままモヤモヤし続けることとなります。  「あなた、何の分際で聞いてんの?」  この問いに、しっかりとした正答を返すことができなければなりません。

    • 人語の一口話(118) サッカー 2対1の勝利にて

       高校時代にサッカー部に所属していた人と二人で飲みに行く機会がありました。  どうやら彼はガンバ大阪のファンである様子。  どちらかと言えばセレッソ大阪を好んでいる私との間で“大阪ダービー”の論戦が展開されないようにと、留意しなければなりませんでした。  二人が共通する応援チームである日本代表について、いろいろと話が及んで行きました。  私は彼に尋ねてみました。  「フランス相手に2対1で日本が勝つとしたら、どんな試合展開が理想的なんだろう。」  彼はしばらく考えて

      • 人語の一口話(117) 第壱百参話

         昨晩、YouTubeのショート動画のところに、ケロロ軍曹の姿を発見しました。そこをタップしてみると、アニメのワンシーンを切り取られたものが流れてきて、それをおもしろおかしく見ていました。  その後、ケロロチャンネルのトップページへ行き、最新動画を見ることにしました。  表題にした第壱百参話です。  ケロロと冬樹君とのやり取りに、ほろっと来るひと幕もありました。  見終えた時、オールキャストで、贅沢なおもてなしを受けたようにも感じられました。  1時間足らずの間に、心を

        • 人語の一口話(116) 断られ方

           仕事上の対応で、お相手にクレームを入れました。  「それはないんじゃないか。」と。  相手側の担当者の方が真っ先に、「お気持ちはわかるのですけど・・」と口にされました。  「ああ・・。このセリフが出てきたということは、“ご要望には添いかねます。” っていう結論やな。」  心の中でそうつぶやいてからも、お相手の対応が続きました。  私からは言いたいことのすべてを最初に告げていましたので、お相手がこちらの言い分を聞き入れるのか否かだけに焦点を当てていました。  結論は、

        人語の一口話(119) 職務質問できない私

          人語の一口話(115) 『ジャイアント・ロボ』に思いを馳せて

           大阪中之島美術館へモネ展を鑑賞しに行った際に、強烈な印象を受けましたので、そのお姿を撮影しました。    『ジャイアント・トらやん』です。  「わぁ~。まるでジャイアント・ロボみたいやなぁ・・。」  そう言いながら、見上げていたのを思い出しました。  腕時計型の無線機で指示を与えれば、動き出しそうな雰囲気を漂わせておりました。  当時、先の大戦が終わって二十年余。  まだまだ敗戦の屈辱を忘れられない日本の大人たちが、『ジャイアント・ロボ』に託した思いは、いかばかりか

          人語の一口話(115) 『ジャイアント・ロボ』に思いを馳せて

          開聞岳の夏

          開聞岳の夏

          人語の一口話(114) ベンチからの野次

           酷暑が続く中、全国高等学校野球選手権大会、夏の甲子園大会で各県の代表チームによる熱戦が繰り広げられています。  高校球児だった私の心は、パリオリンピックが開催中であるにもかかわらず、どうしても今年100歳を迎えた阪神甲子園球場へと向かいます。  夏の甲子園は、素直に“野球”が見れる大会だと思っているからだと思います。  できるだけ多く、筋書きのないドラマを見ていきたいです。  強いチームはベンチから多くの声が出ている。  そのほとんどが自分のチームの選手を鼓舞するため

          人語の一口話(114) ベンチからの野次

          丸池湧水に赤とんぼ

          丸池湧水に赤とんぼ

          人語の一口話(113) パリ五輪で感じるもの

           連日、パリオリンピックで日本選手団の活躍ぶりに心を躍らせています。  審判による残念な判定に不満を抱く場面が少なくありませんが、選手の皆さんが必死になって競技に挑んでいる姿を見て、頑張る力をいただいているのを感じています。  セーヌ川でトライアスロン競技が行われるのかに注目していました。  道頓堀川の4倍汚いと評される水質とのことでしたので、選手の健康面を考慮すれば、中止されるのではないかと思っていたからです。  競技が終了したことを知った今でも、出場した選手たちの体

          人語の一口話(113) パリ五輪で感じるもの

          人語の一口話(112) ワンアウト3塁1塁

           夏の高校野球。  各地で繰り広げられてきた予選もきょうの愛媛大会が幕を閉じ、全国49代表が出揃いました。  いよいよ高校野球の舞台が甲子園球場に移るのですね。  とても楽しみです。  表題にしたワンアウト3塁1塁。  一度、その場面をイメージしてみてください。  攻撃側にすれば得点のチャンス。  逆に、守備側からしますと、失点してしまうピンチということになります。  この場面で、野球ファンが知りたいのは何なのか。  そのことを頭に入れた実況をしていただきたいと、切

          人語の一口話(112) ワンアウト3塁1塁

          ぐしけんさんのひとコマ

          ぐしけんさんのひとコマ

          人語の一口話(111) 忘れ得ぬ関東煮の味

           暑い日が続いていますね。  私も熱中症に注意しての日常生活になっています。  いつもこの時季になると、関東煮を思い出します。  神社の夏祭り。  境内の一角にある関東煮の屋台。  純度100%の和辛子をこれでもかとばかりにたっぷりと全体に塗りたくって食べた竹輪の関東煮。  それを片手に手水舎へ行き、もう一方の手に水を入れた柄杓を持って、はひはひ言いながら食べて飲む。  それはまるで、どれだけ多くの和辛子を付けて食べたかを争う競技であるかのような様相を呈しておりまし

          人語の一口話(111) 忘れ得ぬ関東煮の味

          丘に咲く白いひまわり

          丘に咲く白いひまわり

          人語の一口話(110) 甲子園ライトスタンドデビューの思い出

           それはまだ、黄色いメガホンがタイガースの球団グッズとして販売されていなかった時代にさかのぼります。  友人に、「ジンゴ。お前の分も買うてきたから。これ。使い。」と言われて渡されたのは、メガホンといえばこれですとばかりに主張している真新しい黄色のメガホンでした。  「ええんか?ありがとう。」と答えて、「どこで買うたん?なんぼやった?」と訊く前に、「お金は要らんよ。その代わり、お腹空いたらなんかおごってな。」と言いながら白い歯を見せていました。  《3番 ファースト バー

          人語の一口話(110) 甲子園ライトスタンドデビューの思い出

          人語の一口話(109) しわせん

           これからも熱中症に留意しなければならない日々が続いていきますね。  水分はもちろんのこと、塩分不足にも注意する必要があるようです。  きのう、近所のスーパーマーケットでの買い物に駆り出された私は、汗をかいた時に水といっしょに飲もうと塩分チャージタブレットを買い求めておきました。  「ちょっとビールのお供に塩味のおせんべいでも・・」  しばらくの間、目を凝らして詮索していたのですが、これといったものを見つけ出すことができず、結局はおつまみ系のするめなどを買って帰りました

          人語の一口話(109) しわせん

          人語の一口話(108) 何を巻くって!?

           新鮮なお造りがとても美味しかった記憶がよみがえり、ある居酒屋を再訪しました。  お店の少し奥まったところにお座敷があって、私たちが呑み始めた頃には、そこからは8名くらいの声が聞かれるようになっていました。  時折、思わず反応してしまうくらいに大騒ぎしている声が私たちの元へと届けられていました。  「えらい奥で、“うだ”を巻いてますな。」  「うだ!? うだ?」  「えっ。何? そうや。うだ。」  「おいおい。うだを巻くなんて言わへんよ。」  「えっ。ほんま?」  そう

          人語の一口話(108) 何を巻くって!?