見出し画像

人語の一口話(119) 職務質問できない私

 「この人、なんか怪しいなぁ・・。」

 もしも私がその人に質問することができる職務上の権限を有する者であったなら、その権限を行使して、今すぐ質問するであろうに。(けれども私には権限がないので質問することができなかった。)

 ぶしつけに聞き出してみることもできず、その結果として心のわだかまりを消し去ることもできずで、結局はそのままモヤモヤし続けることとなります。

 「あなた、何の分際で聞いてんの?」
 この問いに、しっかりとした正答を返すことができなければなりません。

 気心が知れていない仲ではお互いに警戒し合っていますので、粗雑であってはならないのです。

 「面倒臭い。」
 そう感じられるかもしれません。

 はい。そうです。
 面倒臭いのです。

 お相手に質問するためには、それ相応の理由と権限が必要で、近頃のビジネスシーンでは特に強く求められることが多くなりました。

 私は日頃から“気づき”が大事なのだと考えている者ですが、そこに「その気づきは正しいのか。」という視点を加えて自問しなければならないシチュエーションが増えていることに気づかされています。

 もしも私に警察官が行う職務質問できる権限があったならば・・・。(しかし残念なことに、私は警察官ではありませんので・・・。)

 これからも工夫を凝らして類推していくしかないのかな。

 まだまだ、手間暇のかかる日々が続いていきそうです。


   

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?