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Keynoteのアクセシビリティ〜レシピによるプレゼン中断防止策〜

■はじめに
 以前に「超簡単! 誤作動しない スイッチ練習用 動画ストップandゴーKeynoteスライドの作り方」でKeynoteのスライドに貼り付けた動画や音声が再生し終わるまで途中でタップしても反応しない方法を紹介しましたが、子どもがKeynoteを操作中に複数の指で触ってしまいプレゼンの再生が止まってしまうことも教育現場では頻発します。
そこで、今回はレシピを使い、複数の指で画面を触ったとしても中央タップとしか認識しない方法で、Keynoteのプレゼン中断防止する設定をご紹介します。
具体的には、「画面」スイッチ設定による「中央タップ」のレシピの作り方です。設定の流れは「スイッチ登録」→「レシピ作成」→「レシピ起動設定」です。
それでは早速設定していきます。

■「フルスクリーン」スイッチの登録
 最初にiPadやiPhoneの画面の 設定→アクセシビリティ→スイッチコントロール の順番にタップしていきます。スイッチコントロールからは下の画面になります。赤の囲みのところを順番にタップしていきます。

 これで「フルスクリーン」スイッチの登録が完了しました。
左上の青い字の表示の「<スイッチ → <戻る」をタップして「スイッチコントロール」まで戻ってください。

■レシピの作成
 次に画面のどこを、何本の指でタップしても中央タップとして認識するレシピの作成をします。今、スイッチコントロールの画面になっているので上から3つ目の「レシピ」をタップします。レシピからは下の画面になります。赤の囲みのところを順番にタップしていきます。

 これで、画面のどこを、何本の指でタップしても中央タップとして認識するレシピの作成が完了しました。「中央をタップ」の代わりにカスタムジェスチャーで中央タップを設定しても構いません。左上の青い字の表示の「<戻る」をタップして「レシピ」まで戻ると「キーノート」というレシピができているのが確認できます。
■スイッチコントロールのオンで「キーノート」レシピを起動させる設定
 レシピの画面の一番下「レシピを起動」をタップします。「レシピの起動」では「キーノート」をタップ。左上の青文字「<レシピ」をタップしレシピ画面に戻ると「レシピを起動」が「キーノート」になったことが確認できます。
左上の青文字「<戻る」をタップしていき「アクセシビリティ」まで戻ります。

■ショートカットの設定
 アクセシビリティ画面の下から2番目「ショートカット」タップし、次に「スイッチコントロール」をタップします。これで、ホームボタンを3回クリックするとスイッチコントロールが起動します。

ホームボタンがない機種でも設定は大きく変わりません。詳しくは下記をご覧ください。

■この方法の難点
 下のような表示が画面の上に出てきてしまいます。この表示を消す方法が今のところわかりません。この表示をタップするようなレシピを作って実行しても消えません。どなたかわかる方がいましたらご教授ください。
ローテクですが、この表示の部分を覆うような物理的な枠を作るのも一つの方法かもしれません。

■最後に
 上記のような難点はあるものの、最初に紹介した記事「超簡単! 誤作動しない スイッチ練習用 動画ストップandゴーKeynoteスライドの作り方」と合わせて使えば、子どもたちが誤操作なしに楽しめる環境調整の達人になれること間違えなしです。ぜひお試しください。

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