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8月6日、原爆に散る想いと痛みを受け取る。新藤兼人監督「さくら隊散る」

8月6日、広島で原爆投下の被害に遭った移動演劇隊「さくら隊」の映画です。半分ドキュメンタリー、半分ドラマです。ドキュメンタリーの比重の高い作りのお陰で、当時のことをほぼ知らない世代でも「痛み」を感じることのできる優れた映画となっています。移動演劇隊がどのようなものであったのか、戦時下、演劇人がどのような思いで演劇を行っていたのか、さくら隊の面々がそれぞれどのような思いでいたのか、また、彼女たちに関わった人が戦後生き延びてどのような思いを持っているのか。この映画は人類史における貴重な資料となっています。新藤兼人監督の重大な功績です。大林宣彦監督「海辺の映画館-キネマの玉手箱」の重要なモチーフにもなっています。ぜひ日本人みんなに見てもらいたい映画です。


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