【激昂】続
お母さんと妹さんは、彼のことを必死で庇っている。
そして、私にも周りで作業しているスタッフ達にも
必死に気を遣い手伝っている。
その様子を1時間以上も見てきたが、まるで変化は無く、私にはただの「だだをこねている」幼児にしか見えなくなってきた。😔
この状況でのお母さん、妹さんの心中を察すると。。。
また周りで忙しく動き回っている
スタッフ達の心中を考えると・・・
私の感情は。。。
怒りとなって高ぶっていた。😡
私は彼を呼んだ。
そして、私の前に座らせた。
私は、高ぶる感情を抑えながら
彼に声を掛けた。
彼の目線は、私の方に合わせることは無く、下の方を見ていた。
話しかけた事への返答は
ほぼ無かった。。。
それどころか、彼の身体は心なしか小刻みに
震えている様に見えた。
まだ、スタートもしていないのに?
そして何かすでに起きたわけでもないのに?
そして正直言って、30歳足らずの修行なかばのシェフに100%を期待している人はいないし。。。
これから、お客様に育てて頂く立場なのに。。。
何より、お母さん、妹さんに
「こんな、つらい想い」をさせて・・・
私は、感情の高ぶりを押さえきれなかった。
次の瞬間・・・
彼を殴り倒していた。👊
正直、この時に彼に放った言葉は覚えていないが、
彼は泣いていた。
私は身内の目の前で初めて人を殴った。
「やっちまった!」😖
数分間、倒れたまま泣いていた彼が起き上がって
「すみませんでした」と私に言った。
そして作業を始めた。。。
ドタバタしながらも、開店準備は一通り終わった。
私が帰ろうとした時、
お母さんが私の方へやって来た。
「先ほどはありがとうございました。
そして、息子をよろしくお願いします。」🙇🏻♀️
と、私に向かって深々と頭を下げた。
我が子を見守る母親の姿を目の当たりに初めて見た。
私は感動した。
そして、同時に「猛省」した。自分のとった行動は決して正しくはないと。。。😥
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