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イチゴの甘さの当たり外れ

前買ったのは甘かったのに…
「イチゴを買ったときに、前回買ったのは甘かったのに、今回はぜんぜん甘くない…」と言った経験をしたことのある方は多いと思います。
晴れの日が続いて、しっかりとした生育ができたときのイチゴの甘さも出て美味しいものが多くなる傾向があります。逆に曇りが続くとそれができずに甘さがないと言ったケースも起きます。

栽培者の技量で大きく変わる
栽培者の技量によっても、イチゴの美味しさは大きく差が出やすいです。
美味しく作り続けられる技量のある農家もあれば、それができない農家も多いです。むしろ後者の方が割合的にも高い印象があります。
なので、生産者の顔が付いたラベルで差別化しているのを見かけた方も多いと思います。

輸送距離でも味は変わる
イチゴは、収穫した瞬間から味は低下していきます。
遠方から運べば運ぶほど、その味は劣化していると考えてもよいです。
一般的に近隣の生産物でも2~3日経っていることも多く、その分、味の劣化は否めません。
いちご狩りで楽しむイチゴが美味しく感じるのも、“採れたて”という部分があります。

今後、美味しいイチゴは大都市圏ほど手に入らなくなる
物流2024年問題で、今までより1~2日ほど輸送期間が長くなることが予測されています。
この対策として、8分づきと言われるヘタの部分がまだ白い感じで収穫し、輸送に耐えられるような対策が昨年くらいから取られ始めています。
この場合、イチゴ自体の味は完熟しておらず、甘さも乗らない状況です。更に輸送時間も長時間化しますので、以前よりも美味しい状態のイチゴを見かけることは難しくなると予測されます。

大消費地の近くで、味の一定化したイチゴを安定供給
MD-Farmが目指すものは、首都圏などの大消費地の近くで、完熟のイチゴを安定的に供給し、そのイチゴ自体も完熟で、いつ購入しても同じ味、「当たり外れのない」イチゴです。
長距離トラック輸送を回避することで、Co2の削減にも繋がり、SDGsにも繋がります。

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