【公開】循環型経済と植物工場の水利用
現在、植物工場における水の再利用について様々な角度から開発、運用が進められています。
MD-Farmでは、水の最小限の利用とその後のメンテナンスという観点から開発を進め、運用しています。
イメージ的なものになりますが、一般的な露地栽培で作物を育てる場合に、水をあげた場合、そのほとんどが土に吸収され、土に水をあげているようなものになります。
一方、植物工場では、土に余分にあげている部分をカットするだけで節水に繋がります。
MD-Farmでは使用される水の量の究極は、植物が吸収する水のみと考えます。
イメージで表すを以下のようになります。
露地栽培(100):植物工場(7~8):植物の吸収(1)
※作物や栽培環境によって変化します。
MD-Farmでは、植物の吸収するだけの水を与えるシステムになっており、循環せず、“必要最少量の水のかけ流し”を採用しています。
以下では、その理由と考え方を解説します。
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