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100回選び直してもいいよ


入学の季節。
春の木々の若葉が香る季節。

私の仕事(児童発達支援)は小学校へこどもたちを送り出すところで一区切りとなる。

「好き」「できる」「工夫すれば大丈夫」をたくさん見つけたね。
楽しかったね。
色んな道につながりますように。
素敵な出会いがありますように。

特別支援学校、特別支援学級、通常学級+通級指導教室、通常学級、子どもたちの特性も進学先もさまざま。本人だけでなくパパやママの不安も伝わってきて、私も祈るような気持ちで送り出す。

当然誰でも良い時もあれば上手くいかない時もある。そして上手くいかないときは何かしらの対応が求められることになる。

特に発達凸凹がある子どもたちは、この「何かしらの対応」というフワフワしたものが得意ではない。なので、無理をしているうちにさらに拗れてしまうことがある。そんな様子も多く見てきた。

エネルギーが行き場を失って滞っている状況。子どものエネルギーってキラキラ満ちていてとてもパワフル。道がつながっていけば、循環してさらにパワーアップできるように思えるのだが、ツラい時にそんな理想を言われても簡単には動けないよね。

私に何ができるかな。
「逃げていいよ」とシンプルに伝えてみようかな。
そうだ、逃げ道も教えておかないと。とにかくここを走っておいでと。

本来、小さな子は本能的に嫌な場面から逃げようとするものだけど、学齢が上がるにつれ、それは悪いことや恥ずかしいことに思えてくる。
予定していた道から逸れることは「逃げる」ではなく本当は「選ぶ」なんだけどね。

子どもだって素直な感情表現で自ら心地よい選択をしたいのだ。だから大人の役割は、たくさんの情報を提供することと子どもの気持ちを汲みとることなのではないだろうか。

しかし、こうは言いつつ私も親として葛藤することがある。子どもに良かれと思う環境を勝手に設定して執着しちゃうから、発想の転換がなかなか難しいのよ。
最近、我が娘が驚くような進路変更をした。
もれなく動揺しました、私。
色々言っちゃいました、私。
ごめんね。

娘曰く「間違えたから選び直した」とのこと。
確かに表情が明るい。
エネルギーが動きだした。
これでいいのだ。

あのね、実は母さんもやりたいことがいっぱいあるのよね。勉強したいこともあるし、発達凸凹のある子どもたちのスピリチュアルな部分も大事にしていきたいと個人的に思っている。だからこれから「選び直す」ことがあるかもしれないんだ。

大人も子どももたくさんの情報に触れ、心地よいものを選ぶことで、滞っていたエネルギーがまた循環し始める。

みんな同じものを選ぶより、それぞれ違うものを選んだ方が、エネルギーがより循環して世界が広がる気がしてきたぞ。


そして
新たなスタートをする君たちへ

困ったことがあってもなくても
たくさんの情報に触れて
好きなのあったら試してみてね。
違ったら取り替えてもいいよ。
100回選び直してもいいよ。
お気軽にどうぞ。

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