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仕事でそのまま使える英語フレーズ10選(英文メール編)

仕事で英語を使う機会はどれくらいあるだろうか。全く使わないという方もいれば、たまに英文メールを書いたり読んだりという方、英語でのプレゼンやディスカッション含め高い頻度で利用する方、様々だと思う。

今回は私がNYで投資銀行業務を1年数ヶ月程していた中で、特に使う頻度の多かった英語フレーズ(主に英文のビジネスメールで用いられるもの)をご紹介したい。

ちなみに筆者は学生時代に留学経験など全くなく、英語に苦手意識を持っていた状態で渡米した。渡米前にオンライン英会話などで勉強はしていたものの、最初の数ヶ月から半年間程は全く通じず、相手が何を言っているか分からず、会議で分からないことを分からないと言えず外人の上司に叱られ、非常に辛い思いをした。このエピソードは話すと長くなるのでまた別途noteを綴りたい。

仕事でそのまま使える英語フレーズ10選(英文メール編)

1. I wanted to let you know that ...
2. Please let me (us) know if ...
3. We are currently working on ...
4. Put together ...
5. I will be handling ...
6. Could you please ... ?
7. Would you mind ... ?
8. help someone do ...
9. As for ... / As to ...
10. WeとIの使い分け

1. I wanted to let you know that ...

直訳「私があなた(達)にお知らせしたいことは・・・です」

英文メールの冒頭で使うことが多くthat以下に自由に構文を繋げられるので、覚えておくとめちゃめちゃ便利

例えば、「I wanted to let you know that I will be out of office next week」とすれば「私は来週休暇を頂きます」と言った意味になる。

必要に応じてIをWeに変えると、以下のようにチーム全体として決まっていることを外部の第三者に伝える際に使える。
「We wanted to let you know that the meeting with A company has been scheduled on Monday next week at 5 pm.」
「A会社とのミーティングは来週月曜の夕方5時にセットされています」

なぜwantではなく、wantedなのか違和感を持った方もいるかと思うが、現在形を使う場合とは「現在から未来に至るまで変わることがない普遍的な状態」を示す時になる。例えば「I love you」などはそうだ。ここでwantが過去形なのは、「英文メールを書いた時点と相手がメールを読む時にはタイムラグがあり、メールを書いた時点ではミーティングは月曜に決まっていたかもしれないが、もしかしたらその後にリスケになる可能性を含んでいる」からである。感覚的に理解しづらいかもしれないが、基本的に現在形を使うケースは結構限定され、変化することが想定されていないもの(現在形)以外で未来のものではない時は過去形を使う事になる。

社内のチーム宛など少しカジュアルな場合には、IやWeを除いて
「Just wanted to let you know ...」
と書いたりもする。この時の「Just」にほぼ意味はない。

現地で感じたことの一つだが、「just」「kind of」「you know」など、意味を持たない単語やフレーズがあり度々混乱した。

単語や文の中には、時折意味の濃淡があるので全てを理解しにいく必要はない(米国人も意味ないフレーズは結構聞き流したりしている)。過度に心配する必要はない。少し話が逸れるが、外国人と英語で話す際に臆さないコツは、「こっちは日本語が母国語の中、一生懸命second languageの英語話してんだから、そっちが勝手に聞き取って理解しろ、母国語なんだから。逆に日本語で話してみるか?」というスタンスでいくことだ。これでだいぶ楽になる。是非意識してみて欲しい。

2. Please let me (us) know if ...

直訳「・・・の場合は私(達)に知らせてね」

これはメールの最後に決まり文句として書くことが多い。例えば以下のように。
「Please let me know if you have any questions.」
「Please let us know if there are any comments.」
何か質問あったら教えてね、何かコメントあればください、と言ったように、会議の資料を添付してコメントが欲しい時や、上司に確認して欲しい時によく使う。よくというよりめちゃめちゃ使う。上司にメールする時には9割以上の確率で書くイメージだ。

3. We are currently working on ...

直訳「私達は現在・・・の作業をしている所です」

上司や顧客から資料やプロジェクトの進捗を聞かれた時の返答として使える。例えば以下の構文などはそのまま使える。
「We are currently working on finalizing the presentation materials and will be circulating it by EOD today」
「現在プレゼンテーション資料のファイナライズを行っており、本日のビジネスアワー中には回覧予定です」

4. Put together ...

直訳「・・・をまとめる」

資料をまとめる、などのちょっとこなれたフレーズだ。実際に現地の外国人バンカーもよく使っていた。

「We will put together a draft of the presentation materials for your review」
「レビュー頂くための資料ドラフトを(私だけでなくチームで)まとめる予定です」

または、We are currently working onと組み合わせて、
「We are currently working on putting it together」
「現在それをまとめている所です」
といった感じに。

5. I will be handling ...

直訳「私が・・・を担当する予定です」

上司から作業指示が来た後にチーム内で作業分担を相談する際によく使うフレーズだ。

「I will be handling page 5 and 6」
「5ページと6ページは私がやりますよ」

6. Could you please ...?

直訳「・・・してくれませんか?」

誰かに何かをお願いする時に使えるフレーズだ。例えば同僚や部下などにちょっと作業をお願いしたい時には
「Could you please modify the slides which I highlighted in yellow?」
「黄色ハイライトしたスライドを修正できるかな?」

Can you please...? でもほぼ同じ意味だが、感覚的にはCould you please...?の方がほんの少しだけより丁寧になるイメージ。「please」はなくても失礼には当たらないが、私はより丁寧さを込めて入れるようにしている。

7. Would you mind ...?

直訳「差し支えなければ・・・してくれませんか?」

意味はCould you pleaseとほぼ同じだが、Would you mindを使う人もいる。ここで注意したいのはmindの後には・・・ingが来る点。
「Would you mind modifying the slides which I highlighted in yellow?」
といった感じだ。

厳密な意味の差異は不明だが、何となく頼みづらい仕事や作業をお願いする時に使うことを意識していた。

8. help someone do ...

直訳「誰かが何かするのを助ける」

例えば自分の同僚や部下に「A君の作業ちょっと手伝ってあげてくれん?」と言いたい時に使えるフレーズだ。

例えば、上述のPut togehterとCould you pleaseと組み合わせると、
「Could you please help Sam put together the presentation materials?」
「サムがプレゼン資料まとめるのを手伝ってあげてくれない?」
といった感じになる。

ここまででも、複数のフレーズを組み合わせて意外と簡単に英語でビジネスメールが書けるような気にならないだろうか。いくつかの頻出フレーズを覚えておけば、それらを組み合わせて文章のバリエーションを格段に増やすことができる。

9. As for ... / As to ...

直訳「・・・については」

特定の話題について触れる際に使う。2つともほぼ同じような意味を持つが、As forは文頭、As toは文頭・文中どちらでも使える。

As for the plan A, we are thinking that it should be launched by next month」
「プランAについて、来月までにローンチすべきと考えています」

「I would like to explain my opinion as to how the business goes well」
「事業がどのように上手くいくのか私の意見を述べたいと思います」

As toは文中でも使えるので、2つの文を繋げたい時に便利だ。

10. WeとIの使い分け

最後に大事なことを説明する。この使い分けは当たり前のように見えるが、思ったより重要であり、時にはその人の人間性を表すことになる。

読んで字の如く、チーム(We)で行なっていることなのか、自分一人(I)でしていることなのか、という違いを示すことになるのだが、あなたが若手なら使い分けをそこまで意識する必要はない。

ただ、あなたの会社の上司やボス、社長が「I」を多用している時は自分のことしか考えていないかもしれないので注意が必要だ。

優れたマネジメントは例え功績が自分の貢献に寄るところが大きかったとしても、大体「We」を使うだろう。

終わりに

いかがだっただろうか。「こんなの難しくて使えないや」と思われた方、先ずは自分の仕事に関連する内容で、1つだけでも上述のフレーズを使って例文を作ってみてはどうだろう。

NYのバンカーが実際にメールで使っているフレーズで特に頻度の高かったものを抜粋しているので、ここに記載しているのはそのまま使えるフレーズばかりだ。

ちなみに英文メールを書く=Writingということになるが、WritingはSpeakingにも繋がっていく。自分で文章を書けるようになれば、あとはそのまま声に出して読むだけだ。

何も怖がることはない。こちらは母国語でない言語を使おうとしているのだ。生まれながらに両親から英語教育されてきたアメリカ人より、我々は大変なことをしようとしている。

外国人がカタコトで道を尋ねてきたら、日本人と会話するよりゆっくり丁寧に話し、相手の言葉も丁寧に聞こうとするだろう。それと同じだ。こちらが英語を書く・話す時だってこちらが気を使う必要はなく、向こうに頑張って理解してもらえば良いのだ。という感覚で気楽にいこう。

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