公園のベンチに座ろうとしたら…
公園が好きで。家の近所。打ち合わせ先の近く。移動中に見つけて。ボーっとしたり。アイデアを考えたり。ランチを食べたり。コーヒー飲んだり。たまに、お酒もいただいたり。そういう時、もちろんベンチに座るんですが…おかしなことが続いたんですよ…知り合いのデザイン事務所のすぐそばにある、同じ公園で。ま、見てやってください。
2023.07.26 それは、セミの抜け殻集団から始まった
クソ暑い夏の日だった。打ち合わせ前。コンビニでアイスコーヒーを買い。自分で考えたコピーを読み直すために、ベンチに座ろうとしたら…。はい、ご覧の通り、セミの抜け殻が１・２・３・４……14！！そういえば我が息子も、幼い頃はいっぱい集めていたもんなぁと思い出しつつ、これは、今の凝り固まった案から脱皮して、次を考えよ！という暗示か？それともオマエ、抜け殻のようになっていないか…っていう注意喚起か？なーんて思ったり。でも、それは、序章に過ぎなかった。
2023.08.09 そこにいたのは、ステゴザウルスだった。
暦の上では、立秋から一日が過ぎ…だったが。まだまだ猛暑。いや酷暑か。打ち合わせで提案したコピーは、好評だった。自分へのご褒美に、酒屋の自販機で缶チューハイを買い。ひとり祝杯をあげるつもりで、ベンチに座ろうとしたら…。恐竜がこちらを睨んでいるじゃありませぬか！！ステゴザウルスって、捨て子の…と勘違いしていたよなぁ…小さい頃の俺。じゃあ、コイツも捨てられたのか？なんて、しょうもないことを考えつつ。「相席よろしいですか？」と隣に座り、チューハイを飲み干して思い出した。『恐竜と私たちの違いは、未来を選ぶことができる、という点にある。』というNTTデータ通信の企業CMのコピーを。
2023.09.22 その眼鏡は、悲しげに私を見ていた。
あと十日もすれば10月だというのに、まだまだ真夏日が続いていた。打ち合わせまでは、少し時間がある。買ったばかりの文庫本を読むつもりで木陰を探し、ベンチに座ろうとしたら…。眼鏡がこっちを見ていたんです。老眼鏡をかけるようになってから、自分も眼鏡を忘れてしまった時の辛さがよくわかるようになった。困ってはるやろうなぁ、持ち主さん。警察に届けてもいいけど、取りに帰ってきたら、逆に困るやろうしなぁ。文庫本が8ページほど進んだ時、持ち主さんが慌てた様子でやって来て、さりげなく拾い上げ、何もなかったように去って行った。本を閉じた私は考えた。これって、クライアントのお眼鏡にかなうコピー、書けてるか？という、メッセージなのかな？と。いやいや、ただの偶然だ。考えすぎだよ。
2023.10.02 ライターが目にしたのは、3つのライターだった。
10月になっても、変わらずクソ暑い。たまらずコンビニでアイスを買い、公園で食べるか…って、ベンチに座ろうとしたら…。おいおい、誰やねん！？こんなモノ、置きっぱなしにしてるヤツは。しかも枯葉のある場所といい、このレイアウト、意図的にデザインしてるんじゃ？？と思えてならない。オマエもライターなら、相手の心にパッと火をつけるようなコピー書けよ！とハッパをかけられているのか。あるいは、炎上に注意せよ！という戒めか。
2023.10.14 私は試されている、としか思えなかった。
まだまだ猛暑が続き、相変わらず半袖で打ち合わせに行っていた10月半ば。スーパーで寿司を買い、遅めのランチ。さぁ、どこに腰かけて食べよう？と空いてる場所を探し、ベンチに座ろうとしたら…。これには、まいった。あまりにも、出来すぎだ。これまで置かれていたものも。このステッカーも。誰かが私の反応を試そうとしているに違いない！どこからか、こちらの様子を窺っているのか。もしかしたらカメラを回しているのかもしれない。SNSにアップするつもりじゃ？何回か辺りを見回したが、それらしき人は見当たらない。偶然の連続なのか。いや、やっぱり誰かが？まっ、いっかぁ。noteに投稿するネタが見つかったんだし。マグロ、ハマチ、タイ…。好きな寿司ネタをすべて食べ終えて、そんなことを思った。アップするまでに1か月以上、経ってしまったが…。夏は終わり、秋を通り越し、あと十日ほどで12月になる。気がつけば、もう冬だ。一日は長く、そして、一年は短い。
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