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GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)の事業規模/地域シェアを数字でチェックする

おはようございます。ドドルあおけんです。

このnoteでは、月〜金日替りテーマでIT系のビジネストレンドなどをできるだけ噛み砕いてご紹介しています。

経営戦略・事業開発の火曜日。今日は、帝国化したGAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)がそれぞれどれくらいの規模のビジネスをやっているのかざっくり把握できる回になっています。

参考記事はこちらです。

アマゾン

ネット通販では向かう所敵なし、コロナの追い風が吹き通販が伸びる上にAWSでクラウドもおさえているアマゾン。その売上の内訳をサービス別、地域別に見てみましょう。

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売上合計:2810億ドル (約30兆円)
純利益合計:116億ドル(約1.2兆円
サービス別売上シェア
 1.ネット通販事業 50%
 2.モール事業 19%
 3.AWS事業 12%
 4.実店舗事業 6%(たぶんホールフーズとリアル書店) 
 5.サブスク型サービス事業 6%(アマゾンプライム系)
 6.その他 5%
地域別売上シェア
 1.アメリカ 69%
 2.ドイツ 8%
 3.日本 6%
 4.UK 6%

事業別では、通販&モールで約7割ですね。それ以外ではAWSの売上シェア(12%)が大きいです。あくまでも売上なので、利益ベースではAWSはもう少し大きいと思います。

地域別では、アメリカが7割。世界を席巻しているイメージがありましたが、意外とアメリカの比重が高いです。以前オーストラリアポストのレポートの記事を出した時アマゾンが中国のECシェア1位とありましたが、やっぱりガセっぽいですね。そんなあるわけない。

アップル

続いてアップル。iphoneが圧倒的ですが、意外とサービスの売上も高いですね。最近だとイヤホンはヒットみたいです。落ちない、接続しやすい、で僕も結構気に入ってます。

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売上合計:2600億ドル(約 28兆円
純利益合計:552億ドル(約 6兆円
サービス別売上シェア:
 1.iPhone事業 54%
 2.サービス事業 17%(アップルペイ、ミュージック、TV、ケア等)
 3.Mac事業 9%
 4.iPad事業 8% 
 5.その他 9%(エアポッド含)
地域別売上シェア:
 1.南北アメリカ大陸 45%
 2.中国 27%
 3.ヨーロッパ 22%
 4.日本  8%
 5.その他のAPAC 7%

事業別ではiPhoneで半分以上の売上を作っています。意外ですが、サービスで17%とハード以外でも検討していますね。

地域別では、中国(27%)がヨーロッパ(22%)よりシェアが多いのは意外です。ファーウェイ問題がありましたが、トランプさんにとっては、本気で喧嘩するとアップルの売上の1/4が飛んでしまう、ということになるのでバランス難しいですね。他の全APAC(7%)と比較しても日本(8%)の売上が大きいという状況、日本は中国とまではいかないまでも上得意客です。

アルファベット(グーグル)

続いてアルファベット。持株会社の名前で聞き慣れない方も多いと思いますが、主要事業はグーグルの検索なのでグーグルと言ったほうがわかりやすいかもですね。Youtubeもその傘下にいます。

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売上合計:1620億ドル(約 17兆円
純利益合計:343億ドル(約 3兆円
サービス別売上シェア:
 1.グーグルの広告事業 83% (ネットワークメンバー分含)
 2.クラウド事業 5%
 3.その他 10%
地域別売上シェア:
 1.アメリカ 46%
 2.欧州/中東/アフリカ 31%
 3.アジア 17%
 4.南米含むその他アメリカ大陸 6%

事業別に見ると、ほぼほぼ広告事業(83%)です。検索ワードに連動して出す広告とYoutubeの合間に流れる広告、あれが基本的な売上を作ってるということですね。

地域別に見るとアメリカの比率が半分弱で、あとは世界に均等に広がっている感じです。

マイクロソフト

エクセルとかパワーポイントを作ってる会社ですね。XBOXとかゲームもやってますけど、基本はBtoBにフォーカスしていています。ビジネスSNS(?)のLinkedInも傘下にいます。グーグルに圧倒的に負けてますがBingの検索サービスもまだやってるようです。

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売上合計:1260億ドル(約 13兆円
純利益合計:392億ドル(約 4兆円
サービス別売上シェア:
 1.アジュール事業 25%
 2.オフィス事業 25%
 3.ウィンドウズ事業 16%
 4.ゲーム事業 9%
 5.検索広告 6%
 6.LinkedIn 5%
地域別売上シェア:
 1.アメリカ 51%
 2.アメリカ以外 49%

アジュール事業(25%)はアマゾンのAWSに相当するクラウドサービスですね。それとオフィスソフト・サービスの事業売上を足して半分です。
ウィンドウズ事業はOSの事業ですかね。あとは、ゲーム、検索、LinkedInと続いています。LinkedInをおさえているあたりがマイクロソフトらしいです。どんなスキルの人がどんな仕事からどんな仕事へ移っているというビッグデータを持っているのは常にどこでどんなビジネスが起きているかを把握している、ということなのでかなりの強みです。僕も今回の転職ではお世話になりました。

フェイスブック

SNS王者のフェイスブック。ここには書いてないですが、インスタグラムとかWhatsAppとかも持ってますし、VRのオキュラスも持ってます。

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売上合計:710億ドル(約 7兆円
純利益合計:185億ドル(約 2兆円
サービス別売上シェア:
 1.広告事業 98% 
地域別売上シェア:
 1.アメリカ 45%
 2.欧州 24%
 3.アジア 22%

SNS上での広告というシンプルなビジネスモデルです。シェア的にはグローバルでまんべんなくですね。

まとめ

最後に売上、純利益、時価総額がまとまったチャートがあったので載せておきます。

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時価総額(2020年7月):
 1.アップル 1.58兆ドル (約173兆円)
 2.マイクロソフト 1.56兆ドル(約171兆円) 
 3.アマゾン 1.44兆ドル(約158兆円
 4.アルファベット(グーグル)1.02兆ドル(約112兆円
 5.フェイスブック 0.66兆ドル(約72兆円

今の純利益で見るとアップルはアマゾンの5倍くらい利益を叩き出しているのに、時価総額はたいして変わらないんですね。
アップルが結構ブランドという怪しいものの上に高い価格を正当化しているに対して、Amazonが主戦場にしているECマーケットはまだまだ成長の余地があるという市場評価なんでしょうか。(最近iPhone高すぎ、と個人的に思ってるからですが)

ちなみにトヨタの時価総額は2020年5月で0.17兆ドル(18兆円くらい)なので、日本の1位と世界の1位は10倍くらいギャップがあるということになります。

アリババ、テンセント系の中国勢もいますが、貧困とか環境とかの問題を一気に解決しちゃう新興AIスタートアップとかコロナ特効薬開発しましたーみたいなインパクトのあるよっぽどのプレイヤーが出てこない限り、GAFAMNはしばらく帝国を維持・拡大していくことになりそうです。

ということで、本日のお話は以上です。

日報

昨日の備忘録として。

・P向けph.2要件資料英訳(AM〜)
・P PMO会議(2:30pm)
・プレスリリース向け対策会議 w.UK マーケ(3pm)

(独り言)個別でいくよりまとめてできる可能性でてきた。PR・マーケは体制整える必要あり。

明日は、EC・ロジスティクスの水曜日。今日は世界のプレイヤーの動向を見てみましたが、明日はニールセンの最新レポートから日本のオンラインショッピングのサービス利用状況を見てみたいと思います。

マーケティングの月曜日
経営戦略・事業開発の火曜日
EC・ロジスティクスの水曜日
DX(デジタル・トランスフォーメーション)の木曜日
グローバル・未来の金曜日
ライフハック・教養の土曜日
エンタメの日曜日


それでは今日もよい一日を。

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