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まと しづきです。書き留めておきたいことを書きます。

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最近の記事

宝物は宝物のままで古びていく

にじさんじに所属していた黛灰が卒業して、9か月が経とうとしている。 まだまだ大好きで困ってしまうので、なにか書いておこうと思う。 内容は決めていないので書きながら考える。 Vtuberが活動終了することについて、「好きなアーティストやアイドルが引退して表舞台から消えること」「好きな漫画が完結すること」を引き合いに出す人がたくさんいる。 それについて、わたしは内心、構図は似てるけど全然ちがうと思っていた。 けれど、彼の配信をリアルタイムで見ていたときの感覚がだんだん鮮明さを失

    • 【読んだ本】凶宅/三津田信三

      いきなり別作品の話からします。 数年前、『忌録』という電子書籍のみで出版された短編集(のようなもの)がネットで話題になり、挑戦的な作風とさまざまな考察を呼ぶ内容でわたしも例に漏れず考察合戦に参加したりしていた。 そんな中で、この作品の著者である阿澄思惟が三津田信三の別名義ではないか?という説がまことしやかにささやかれていた。 三津田信三といえば、日本のホラー作家の中ではかなり著名なほうだと思う。名前は何度も見かけたことがある。 にも拘らずわたしは今までなぜか一冊も読んだこ

      • 【観た映画】RRR

        ようやく観た。 ずっと観たいと思いながら上映時間3時間という長尺に怯えてなかなか足を運べずにいたけれど、なんとか映画館で観ることができた。 結論から言って、映画館で観て本当によかった。熱くてかっこよくてチャーミングで、3時間があっという間だった。(でも本国みたいにインターバル挟んでくれてもよかったのにな……とは思う。日本の映画館のシステム的に難しいんだろうけど) 本作は、2017年に日本で公開されて話題になったバーフバリシリーズの監督の新作だ。正直なところ、それが腰を重くし

        • 【おすすめゲーム】ファミレスを享受せよ

          インターネットでにわかに話題のブラウザフリーゲームをやった。 永遠のファミレスに迷い込み、そこの先客と会話しながら脱出しようとしたりしなかったりする、ポイントクリック+パズル的な軽い謎解き(+まちがいさがし)ゲームだ。 なんとドリンクバーもある。 作者はおいし水さん。 ガラスパンさん(画像3枚目の女性)の台詞が琴線に触れた人にはぜひおすすめしたい。 深夜のファミレスに行ったことはあるだろうか? できれば繁華街から離れたところにある、なるべく人の少ない店舗がいい。 このゲー

        宝物は宝物のままで古びていく

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        • 感想文
          5本
        • 日記
          13本
        • Vtuber
          2本

        記事

          【読んだ本】Iの悲劇/米澤穂信

          この作品は、無人になってしまった限界集落に人を呼び戻すIターンプロジェクトを担当することになった通称『甦り課』の公務員が、地方自治体のリアルと移住者たちの引き起こす謎に翻弄される連作短編集だ。 本作は連作短編なので一章ごとに謎、もといトラブルが出てくる。 それは大まかには章の中で解決するが、ほんの少し、気づくか気づかないか程度の違和感が残る。 その違和感の撒かれ方が絶妙で、読み進めるうちにだんだん「あれ……?」と思うようになり、ちょうど最終章付近で明確になって、花開き、回収

          【読んだ本】Iの悲劇/米澤穂信

          お布団の外は危険。

          気付いたら2月になっていた。 まだまだ寒いね。 とりあえずこれを見てください。3分です。 素晴らしいですね。 それだけです。 1月最終週の週末は、人生単位で特別な作品に連続で触れた。 1/28 アイカツ!舞台挨拶 at池袋グランドシネマサンシャイン 22歳霧矢あおいさん髪型の田所あずささんありがとう…… 1/29 アニメ氷菓 10周年記念フィルムコンサート atところざわサクラタウン この作品は痛ましい事件で喪われたものが多いので新作アニメなどは難しいのかもしれない

          お布団の外は危険。

          子供と大人。

          今夜は大寒波で、日本のいろんなところで雪がわんさか降って電車が止まったり車が立ち往生したり、大変なことがたくさん起こっているらしい。 こちらも外からごうごうと風の音が聞こえて、暖房がないと本当に寒い。 みんなが過剰に寒い思いをせずにあたたかいおうちで休めることを祈る。 ここ数日のできごとを振り返る。 甥と遊んだ。公園に連れていって、幼少期ぶりにすべり台ですべった。わたしの身体の大きさと縮尺が合っていないことに、少しさみしさを感じる。 甥は落ちている石やどんぐりを拾って嬉しそ

          子供と大人。

          【観た映画】アイカツ!10th STORY 未来へのSTARWAY

          観た。 総括は、「ずっとアイカツ!のことが好きな自分でよかった」。 長々と感想を書く気はないけど、一点だけ。 ソレイユが話をしているとき、大袈裟なリアクションをせずにやさしく頷くところ。 三人の信頼関係が垣間見えて、じんわりと胸があたたかくなって、好きだなあとしみじみ思った。 アイドルたちは本当に眩しくて、自分の不甲斐なさが恥ずかしくて直視できないときもある。 それでもふと顔を上げたときにいつでも笑顔で前にいてくれる。 彼女たちに、この作品に、「この作品が好きだという気持

          【観た映画】アイカツ!10th STORY 未来へのSTARWAY

          【観た映画】2023/01/07 THE FIRST SLAM DUNK

          2023年1月7日。『THE FIRST SLAM DUNK』を観た。 スラムダンクは漫画もアニメも好きで、だからこそ新作に不安で観ていなかったのだけど、同じく思い入れのある信頼できる友人が太鼓判を押してくれたので意を決して行った。 結論として、本当によかった。泣いた。 絶対に映画館のでかい画面といい音響で観たほうがいい。 息を吞む『無音』を聴け。 大画面で、現実じゃ不可能な贅沢なアングルで山王戦が堪能をしろ。 それに付随してひとつだけ不満点を言うなら、作画とカメラワークが

          【観た映画】2023/01/07 THE FIRST SLAM DUNK

          【読んだ本】玩具修理者/小林泰三

          この作品は、1996年に刊行された短編集のホラー小説だ。 表題作の『玩具修理者』と『酔歩する男』の2作が収録されている。 『玩具修理者』はコミカライズや映画化、舞台化もされているらしい。 でも内容がかなりグロテスクで表現が難しい作品なので、個人的には文章で読んだほうがおすすめ。文章だからこそ想像することによって温度や感触、臭いが伝わって不快感が増す。 ツイートでは子供の無知が招くグロテスクさについて書いたけれど、この作品の軸はたぶんそこではない。 作中の女性と道雄の終盤の問

          【読んだ本】玩具修理者/小林泰三

          日々のルーティンについて。

          年が明けて、朝と寝る前の行動のルーティン化に力を入れてみたりしている。 やることを決めておくことによって、布団の中や座椅子の上でだらだらとスマホを見る時間を減らそうという作戦だ。 今のところの朝のルーティン。↓ 起きたらまず電気ケトルでお湯を沸かす。 二度寝防止のためにベッドメイクする。 お湯を冷ましてる間に軽くストレッチ。 YouTube流してぼけっとしながら白湯をゆっくり飲む。 最近見てるアーカイブ。黛さんのマイクラは心が安らぐ。 前日に仕込んでおいたオーバーナイトオ

          日々のルーティンについて。

          こころの病についてのあまり明るくない、出口のない話。

          タイトルのとおり。 原因不明の胸が苦しくなる発作を発症するようになったのが小学4年生くらい。(のちに心因性ではないかと言われる) いじめを受けて保健室登校になったのが中学1年生。 いろいろあって初めて自殺未遂をしたのが高校1年生。 最初に抗うつ剤を飲み始めたのが高校2年生。 それからずっと、薬を飲んだりやめたり、仕事を休んだり辞めたり、正常な状態が全く思い出せない程度には長い間、いわゆる「こころの病」と付き合っている。 とはいえずっとどん底なわけではなく波が大小たくさんあ

          こころの病についてのあまり明るくない、出口のない話。

          2023年の抱負/2022年の記録

          明けました。2023年も何卒よろしくお願い申し上げます。 実のところ2022年なにがあったか本当に記憶がなくて、それは7/28に心の支えがいなくなってしまった(推しが活動終了した)衝撃と絶望でなにもかもが吹っ飛んでしまったからなのだけれど、それについては別途記事を書いたのでこちらでは割愛します。 記憶がないので、かろうじて残していた記録で2022年を辿った。 辿った結果の2023年の抱負を最初に書いておく。なぜならあとで自分で見返しやすいから。 1.映画を月に2本見る。映

          2023年の抱負/2022年の記録

          「じゃあね」はまだ言えない

          2022年が終わる。 そして、にじさんじ所属バーチャルライバー黛灰が活動終了してから5か月が経った。 2022年のうちに少し頭の中を整理しておきたくなったので公開日記を書く。 特に意義のあることは書かない、なんの結論もない、いつもどおり自分用。 本当はこの5か月を細かく振り返ろうかと思ったけど、もう年が明けるまで数十分しかないので手短に。 忘れられない2022年7月2日。 先約で友人たちと飲み会があったけど、気になって会の途中でこっそりスマホで配信を開いて、そのままお店を

          「じゃあね」はまだ言えない

          一年の計は元旦にあるらしい。

           今年はなにかしら書くことを習慣化する年にしたいので、とりあえずパソコンと向き合って、キーボードに手を置いてみている。  このnoteのアカウントには内容を持て余した書きかけの記事が二桁は放置されているけれど、どれもお正月にはそぐわないものばかりなので一旦見なかったことにして、新しい記事を作成する。  お正月らしく去年の振り返りや今年の抱負やらを書こうと思う。  去年はどうにもこうにも調子が安定せず、一年をまるごと療養に費やしてしまった。  学生のお小遣い程度の稼ぎでもい

          一年の計は元旦にあるらしい。

          2021/6/19 18:30についての冷静じゃない文章

          7割くらいツイッターに書き殴った内容の転載です。 新宿アルタビジョンに黛が現れた。 アルタビジョンのサイトに載っていたのは『黛灰に"関する"映像』という文面だったので本人が出てこない可能性も考慮していたけど、あそこに映っていたのはわたしたちが知っている、でも知らない存在に変容しつつあるのかもしれない黛だった。 一部のリスナーが危惧していた、「システムに"復元"ないし"修正"された知らない『黛灰』」が現れたらどうしようとうっすら恐怖していたけど、自らがバーチャルの存在である

          2021/6/19 18:30についての冷静じゃない文章