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【20〜24日目】 仕事の話をして少し元気になる/絵を描いて元気になる/カーテンのダーニングと裾上げをして元気になる

2024年3月16日(土)〜3月20日(水・祝)
24:啓蟄〜春分 72:菜虫化蝶(なむしちょうとけす)〜雀始巣(すずめはじめてすくう)

土曜の夕方、これから京都の大学に進学する甥っ子の送別のため、実家へ。
シェアバイクとバスを乗り継いだ。バスはなかなか来なくて、実に行きづらい実家。クルマなら15分もかからないのだが。

姉と甥っ子も、それはもういろいろあったようだが、私から見れば甥っ子はとても真っ当に育ったように思えた。希望だ、と思う。
寺の近くに住み、歴史学を学ぶそうだ。うらやましい。私がやりたい。
(別に自宅で仕事をするのなら、私だって京都に暮らせるはずなのだが。やってみるか?)
サンダーバードが直通をやめた翌日に、金沢から京都行きへのお祝い。寿司を取り、母が作った豚汁を食べる。
食べたら異様に眠くなってきた。問題だらけの家族でも、実家という場所ではやはりリラックスするのかもしれない。こちらへ来て初めて感じるような眠気だった。
兄にクルマで送ってもらって帰る。

実家から持って帰ってきた食器。母の嫁入り道具セット。
同じ柄で茶碗蒸しもあった。和洋中謎。

私がかかわった仕事と関係して、前の職場からチャットが飛んでくる。
私宛ではなかったが、これをきっかけに元同僚と少し連絡を取ることができた。
「そろそろ仕事発注してもいいですか? やっぱり⚪︎⚪︎さん(私)いないと大変で…」とのこと。
ほっとした。外注になったのだから仕事がまったく来なくても「話が違うじゃないか」とはいえない。詳細に今後のスケジュールを伝える。4月以降は白紙です! と元気に伝える。
問題は、私への仕事発注の料金体系が整っていないことと、来週夫が最後に金沢に来るため、そこの予定をあけておきたいということ。
おそらく仕事は4月になってから来るだろう(たぶん)。

なぜほっとしたのか。収入がまた入るとか、仕事をしていない焦りが解消するとかよりも、あまりに今までと違うことばかりの新生活の中に、少しでも今までと同じ要素があると、自分のペースを取り戻したかのように、ほっとするのだと思った。

前から行こうと思っていた家の近くのカフェが、想像を遥かに超えて素晴らしかったのも、
うれしかったことのひとつ。
申し訳ないけれどここについてはネットでは教えられない。
おひとりで営業しているカフェ。広く知られたら観光客が押し寄せてもおかしくない

天気の悪い、寒い春分の日。私と夫の16回目の結婚記念日でもある。
あの日も寒くどんよりとした空の下、蒲田に婚姻届を出しに行った。

天気が悪いのはわかっていたので、一歩も外に出ず、満を持してひたすらカーテンの破れにダーニングをした。
はじめてのダーニング。リネンのカーテンを、おそらく先代(はこちゃん)がひっかいて穴をあけたままの状態で長年放置していた。捨てるのはもったいないので、7か所ダーニングして丈もミシンで詰める。

ダーニングマッシュルームがなければ電球を使えというが、
面積が広いので普通に刺繍用の枠を使った
ついでに手袋の破れたところにもダーニング。
伸縮性があるほうがやりやすいのかもしれない。
細い部分だったので、電球のソケット部分(?)に挿してやった

直線的に大きく裂けてほつれているところを繕うのは、たぶん最初にしては難易度が高すぎたので、どうか薄目で見てください。あと、やっぱり金銀の刺繍糸は扱いが難しい。糸通し2つ破壊。

仕事もせず、料理も基本、おかずのサブスク頼りの今。
部屋がようやく整ってきたということで、さすがにいくらか時間ができた感がある。 
「仕事と家事以外のことをしている自分」に出会うのはあまりに久しぶりで、そんなにずっと忙しかったのかと驚くいっぽう、やっぱりこれが本来の姿だなと思う。

何より、半年以上ぶりにミシンも使えた。
新たなミシンと裁縫道具の収納場所から出し、今のデスクにセッティングし、コンセントを挿し、灯りをつけ、ペダルを踏む。
これは大きい。この部屋でちゃんと自分らしく手を動かして生きていけるのだと、少し自信がついた。

もともと独身時代に使っていたカーテンなので、前の部屋では短く、今の部屋では長かった。
切らずに22cm折って裾上げ。
なお、ダーニングした箇所をねこが虫か何かと思ったのか、
しきりに引っ掻こうとする…逆効果じゃん!

夜、服部みれいさんのインスタライブを見る。私の好きなセラピスト、kaiさんの本の発売のお知らせなど。
kaiさんのチャクラケアブックは、お値段が張るので現在は保留中。でも、くしまさんのポスター飾りたかったなあ、ちょっと後悔)
最後にみれいさんがピアノで演奏したチャクラの音楽(?)が素晴らしくて、なぜか「大丈夫だ」という気が突然してきた。
私はスピリチュアルなことを感じる能力は一切ないし、みれいさん自身にもないという。あるはずの、kaiさんのヒーリング音声などを聞いても、私は特にすごく何かを感じるということはなかったというのに、不思議な体験だった。

とはいえ、実はこの間、引越しの話が出てからストップしていた絵を少しだけ描いてみたりもしていたし、仕事の話、絵、ミシン、ダーニングと、自分を取り戻す時間が少しずつ蓄積されてのことだったのかもしれない。
また、うつ状態になった今月頭から、瞑想もまあまあ真面目に続けている。
何かそれが、小さく実を結んだのかもしれない。
丸出しでヒリヒリしていた魂が、少しだけ何かに包まれたのかもしれない。
この時以来、テレビやラジオなど人の声で寂しさを紛らわすより、音楽を聴く時間が増えていっている。

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