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わが夫婦のこそだて方針

どこの家にも子育ての方針はなんとなく存在し、それは千差万別なのではないだろうか。


わが家が大切にしている子育ての方針は「興味を持ったらその時に取り組む。危ないこと以外はとことんやる」である。


我が子2人はタイプが全く違い、枝葉のように分かれて興味が分化していく娘と、一直線に好きに向かっている息子である。

興味が湧くタイミングはいつ降ってくるかわからない。


娘が虜になった「人体」

娘がかれこれ2年半ハマっている「人体」についても唐突にその時がやってきた。

ある日私は娘を連れて本屋に立ち寄った。
図鑑のコーナーにいた時、娘が「これが欲しい」と言い、見ると人体の図鑑だった。


娘が欲しがった本。
ピンクでキラキラしているように見えたのかな?

最初は表紙が可愛く見えたのだろうか?でもこれは内容的に3歳の子が見るものではないよな、、と判断し、一旦は買わずに帰った。

しかし娘は家に帰ってからも、日が変わってからも、「あの本が欲しい」と言った。

そこまで欲しいなら、今もし読まなくてもいつか役に立つ時もくるだろう、とまた数日後に買いに行った。

そこから私は信じられない光景を見た。
買って帰るよりも早く、車に戻ると袋を開けて!と急かされ座るや否や貪るように読み始めたのだ。

そして数日後には消化器官の内容をある程度把握していた。

今では生殖の仕組み(受精から着床、出産など)や骨の数、交感神経と副交感神経などいろんな事を覚え、時には動物園や水族館でその興味が刺激され新たな知識欲が湧いたりする。


自分の価値観で決めつけてはいけないなと思った。
もしあの時「これは今読むには早い」と私が買っていなかったら、今の娘の興味はもっと狭まってしまったかもしれない。


息子が一途に愛する蒸気機関車


そして息子もまた類い稀なる蒸気機関車愛から、2歳で蒸気機関車が走る仕組みを覚えた。

それも、おそらく小学生向けの絵本なのだが、こんなにも蒸気機関車が好きなら読むの楽しむのではないかと買ってみた絵本がきっかけだった。


見開きでわかりやすい仕組みが載っている。
息子の愛読書。

息子もまたその本を何度も何度もよんで!と持ってきてくれた。

そしてそのうち絵を見ながらではあるが、文字が読めない息子は内容を暗唱するようになった。


どうやって走るの?と聞けば「せきたんもやして、じょうきをあっためて、ピストンがこうなって(手を左右に動かし)、しゅれんぼうとどうりんがうごく!」と教えてくれる。

びっくりしたのは、動画で機関車の整備を見せていた内容を覚えていて、実際見に行った鉄道博物館の部品の展示の前で「これぼいやー!(ボイラー)」と言ったことだ。
そこには以前見せた動画とはサイズが違うものだったが、確かにボイラーが展示されていた。


好きなら何歳からでも始めていい

好きなものに年齢は関係ない。
まだこんなに小さいから早いだろう、は大人が決めつけた価値観だ。

好きなものを気になるタイミングで学ぶことが何より大事だと子育てをし始めて感じるようになった。

1歳半から娘がひらがなに興味を持ち始めた時、おもちゃ屋本の売っているところでひらがなのカードを探していた。
店員の人に声をかけられひらがなカードを探している、1歳半の娘にというとちょっと微妙な顔をされた。教育ママのように思われたのであろう。

私がやっとなことで見つけたひらがなカードは大いに役立ち、娘は2歳までにひらがなを習得した。


私が考える興味に寄り添った伝え方


今娘は漢字に興味を持っている。
まだひらがなを完璧に書けるわけではない娘だが、そんなことはどうでもいいのだ。

そして会話の中で感じが出てきたら、一文字ずつの意味を伝えるようにしている。

「葉書って何?」と聞かれれば、「お手紙と同じでポストに入れて届けてもらうものだよ。葉っぱに書くっていう字で、昔は葉っぱに尖ったもので傷をつけて文字を書いて、それを郵便で届けて貰ってたからハガキって言うんだよ」というふうに答えている。

今は読みたがればルビをあってある難しい漢字のものでも買うようにしている。
そのおかげでびっくりするような文字も読めるようになったのだ。「咽頭」などは読めないが喉のこと?と聞いてくれるし、やはり興味の力は凄いと感じる。



私はこれからも子どもたちの気になる!にアンテナを張り巡らせ、とことん付き合いたい。

そして私も知識が増える楽しさを、もっともっと子どもたちと共有していきたい。

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