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紀行文

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記事一覧

「初心」を忘れない国〜中国、北京〜

「初心」を忘れない国〜中国、北京〜

私が北京に行ったのは、2018年の2月。
今では周知の事実となったが、中国が急速なデジタル化の進展によって「屋台でもQRコード決済でキャッシュレス」とか「レンタル自転車にどこからでも乗れて、乗り捨てられる」とか「国民を行動によってスコアした結果、民度が上がった」などがデジタルマーケティング界隈で囁かれ出して間もない頃であった。

「今年は、日本が中国に完全に抜き去られたことを実感する一年になる」と

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理性の上に、アートの花が咲く〜スウェーデン、ストックホルム〜

理性の上に、アートの花が咲く〜スウェーデン、ストックホルム〜

スウェーデンの国歌は「古き自由な北の国」という。

「汝が玉座は昔の記憶にあり 
 汝が名が世界を飛翔していた時代にあり
 汝は知っている 汝が今も昔も変わらず
 そのままでいることを
 おお 我北欧に生き 北欧に死すことを欲す!」

人口約1,000万人の小国でありながら、教育の先進性、幸福度の高さ、デザイン、男女の平等性、イノベーションの創出など、日本人が学ぶべきこれからの姿が、スウェーデンに

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香港、一人旅〜深夜特急の残り香を求めて②〜

香港、一人旅〜深夜特急の残り香を求めて②〜

(前回からの続き)

香港国際空港に着いたのは夜明けだった。

タクシーでネイザンロードにほど近いホテルを目指す。深夜特急を追体験する旅とはいえ、この年になって格安のゲストハウスに飛び込む酔狂にはいたらず、高級とは言えないまでも、清潔なシティホテル風の佇まいの宿を拠点とすることにしていた。

ホテルにチェックインしてしばらく手持ち無沙汰な時間を過ごしていると、空が明るくなり、街が動き出す。私は早速

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香港、一人旅〜深夜特急の残り香を求めて①〜

香港、一人旅〜深夜特急の残り香を求めて①〜

40歳を迎えるにあたって、抱いた感慨。
それは「これからは人生の後半戦である」という事実に向き合うことから始まった。

それまでは、人生とは常に新しい展開が開けていくものであった。その意味では、常に新しい体験がアップデートされていく「足し算の道のり」であったとも言える。
しかし、40歳の声を聴く頃には、自分の周りの景色も、そして自分も、知らぬ間に大きな曲がり角を曲がってしまったことに気づく。
仕事

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香港、一人旅〜深夜特急の残り香を求めて③〜

香港、一人旅〜深夜特急の残り香を求めて③〜

(前回からの続き)

つくづく旅は、行きたいと思い立った時に行くものだと思う。今は忙しいから、お金がないから、歳を取ったらゆっくり時間ができるから…

しかし、いざお金とゆっくりした時間が出来てから、かつて行きたかった場所を訪ねたとしても、求めていた体験が得られるとは限らない。やはり人生には「その時期にしかない感性」というものが厳然と存在し、安定した身分を確保した上で余生の楽しみとして世界中を回れ

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過去とつながりながら生きるということ〜ポルトガル、リスボン&ポルト〜

過去とつながりながら生きるということ〜ポルトガル、リスボン&ポルト〜

2020年1月4日、私は羽田空港から自宅へ向かうタクシーの中にいた。海外旅行からの帰りはいつもそうであるように、見慣れていたはずの日本の街の風景が、なんだか違って見える。どんな風に違って見えるかは、行った国で何を感じたかによって変わる。その日、私の目に飛び込んできたのは、郊外のロードサイドに延々と連なるコンビニ、ドラッグストア、ファミレス、回転寿司、焼肉屋…。
どうして日本は、こんなにチェーン店ば

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