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【書籍紹介】人と本。温かな関わりあいの可能性をみる。『あるかしら書店』

あるかしら書店
ヨシタケシンスケ 著 2017年

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なんか「ちょっとめずらしい本」って、あるかしら?
あぁ、ありますよ! たとえばこんな感じ、どうかしら。
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子どもも大人もクスッと笑えて、じんわり気づきがあるヨシタケシンスケさんの絵本。
本や書店をテーマにした素敵な一冊を紹介します。
ヨシタケさんのちょっとシュールで愛のある想像力の世界に引き込まれる。。。

お客さまの「こんな本ありますか?」というリクエストに対して、斜め上のおもしろい本を紹介してくれるおじさま店主。

「ちょっとめずらしい本」と聞けば、月明かりに照らさないと文字が読めない『月光本』や、木を植えるように本を育てるノウハウ本『「作家の木」の育て方』を紹介してくれます。

「本にまつわる道具」をお願いすれば、「カバー変更器」が。『モテテクニック』のような少し恥ずかしいタイトルの本を「魅力の最大化と訴求事例」という小難しげなタイトルに改良してくれます。

人は何を求めて本を読むのか、なぜ本は作り続けられるのか。
絵本に出てくるさまざまな物語を通して、いっそう考えさせられます。本にかかわる人間として、何度でも読みたい本。

ところで、なんでもある「あるかしら書店」には、ひとつだけ、「ない」ものがあります。
出版社につとめていた身として、この内容の本があったら喉から手が出るほどほしい・・・

「ない」ものを想像しながら読んでみるのも面白そう。いますぐその種明かしをして語りたいところではあるのですが・・・

ぜひ、お手にとってめくってみてください

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