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眠気で八つ当たり

眠いときはダメだ。「この時間にやる」と決めて取り組んでいても、気づいたら船を漕いでいてまったく進んでいない。何度もウトウトしながら終えた作業の信頼性は低くく、もう一度頭から点検したりして二度手間になる。さらには、時間内に作業が終わらないことにフラストレーションが溜まり、苛立ちから周囲への当たりが強くなったりするからタチが悪い。痛い目を見たのは、こういう日に限って先にゲームをして時間を消費し、後回しにした勉強が終わらずに就寝時間が遅くなった兄だ。

睡眠は人間の基礎だと思っているので、特に睡眠時間は、心身ともに健康的な生活を送る上で最重要項目だと思っている。寝る間を惜しんで何かをするときは、それをするだけの価値を感じたり(好きなことに没頭するとかも含めて)、しなければならない社会的な約束があったりして、「なぜ睡眠時間を削るのか」を自分に問うて、納得できる理由が見つかるときにのみ許す。

と、偉そうに言いながら、普段の睡眠時間はおそらく短い方だ。今はそれだけ、睡眠時間を削ってでもやりたいこと、やるべきことがあるということである。子育て中の自分時間は、夜か早朝かにしか取りづらい。以前、早朝も試したことがあるのだが、お弁当を作る時間を逆算して自分時間を持つとなると、5時では足りなくなった。そこで4時に起きてみると、夕方の眠気が酷くて、習い事の送迎時に居眠り運転になりかけたのでやめた。以来、夜時間を有効に使い、決めた就寝時刻は死守するというスタイルに収まっている。

残念ながら、今日は先週から続く睡眠不足で、一日に何度もコックリコックリ。絵本を読みながらでさえ寝ているし、もうどうしようもない。それでもやることが山積していたので、ほぼ眠りながらこなしている状態であった。

そこに来ての兄の所業。そしてこんな自分なので、子どもの睡眠時間が短くなることにはセンシティブである。イライラが募り、今さら変えられないことをグチグチ言ってしまう。「ゲームを先にするからこういうことになるんだよ」と嫌味を言う私に、「そうだよねー」と、軽い笑みを含んで返答する兄。きっと心の中で「どうしようもないじゃん」と思ってそうだが、おくびにも出さないところに、兄の処世術を感じる。眠気で人としてのパフォーマンスが下がっている私より、よっぽどできたお方に見えた。

とっとと寝ます。

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