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音読の宿題で気づいた、兄のITリテラシー

3時間登校が週2日から毎日になった兄。それに伴い、家庭学習もまとまった課題の提出ではなく、毎日の宿題に戻った。入学以来、毎日の宿題に欠かさず設けられてきた、国語の教科書の音読も復活した。自治体が独自に導入する古典を学ぶ教科書を音読する日もあり、「子曰く…」と唱える兄の声に耳を傾けながら、今どきの子はすごいわと感心することもしばしばである。

そんな音読の宿題チェック歴も4年目に突入したが、3か月の音読休み期間は、チェック者にとっても物足りなさがあったようだ。月曜日に突如として兄が読みだした教科書の内容を聞きながら、にわかに日常が戻ってきた気分になった。母にとっても、生活の一部になっていることに気づかされる。

さて、ここからが本題。今は兄弟が分散登校・分散登園中なので、お互いの通学・通園時間がすれ違うときは、「あとでチェックするから通園中に宿題は済ませておいて」と、兄に言付けてから弟を園に送る。だが、音読だけは「済ませておいてね」ができないので、兄は私の帰りを待たねばならない。早くゲームがしたい兄は、機転をきかせた。帰宅後の第一声。「音読はタブレットに録画したから見ておいて。全部終わったからゲームしていい?」

すごい角度から矢が飛んできたと思った。動画撮影で音読の宿題を済ますなんて、聞いたことがない。でも、確かに本人の声だし、問題はない気がするね。「わかった。いいよ」と了承。switch片手にクッションに寝っ転がる兄を目前にしながら、タブレットに保存された兄の動画をチェックする。なんだかシュールな光景。

そんなアイデアを思いつくなんて、この3か月間、タブレットを使い込んだ成果なのか。兄のITリテラシーの向上を感じながら、動画で音読の宿題をチェックするという、新しい生活様式の提案を受容していこうかと思う。

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