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【読書感想文】会計の地図

3年という非常に長い時間をかけて書籍化された本が、発売日の一週間前からnoteで全文無料公開されていた。今日現在も、無料で読むことができる。

そんなのアリなの!?

著者はどれだけホスピタリティの高いお方なのだろうと思い、恥ずかしながら初めてチャーリーさんのnoteにお邪魔した。すると、以前に出版された書籍で既に実践済みとのことで、ますますビックリ。

どうして全文無料公開に踏みきったのか、については、『「#会計の地図」全文無料公開』のnoteに詳しく書かれている。

もし、僕が今回「会計の地図」で書いた図解で、過去の僕のように検索してきた人たちがこの記事にたどりつき、より理解のコストを減らせるようになると、多くの人がもっと価値あるところに時間を使えるようになる、そう思いました。

上記はその一部。初学者には大変ありがたいお話である。

独学でFP試験の勉強をしていたとき、テキストにわからない専門用語が出てくるたびに検索をかけた。ブログ等でわかりやすく解説してくださっている用語がある一方、金融機関や税理士などの専門家による解説しか見当たらず、初見では理解が難しい用語も多々あった。

検索した用語解説が腹落ちしないとき、用語の理解に時間がかかって、学習スケジュールが遅れてしまったり、結局、最後までわからなかったりした経験がある。まさにチャーリーさんの言う「理解のコスト」がかさむ状態。

このコスト削減に一手を打ってくださったのが、全文無料公開なのである。

これからも続々と、会計や金融界の門戸を叩く初学者が現れる。そして皆さん、いつかチャーリーさんのnoteにたどり着く日が来るだろう。だって、検索すればいつでも学べるのだからね。

さらには、非常にわかりやすいので、ついつい検索して、ご教授を賜りたいと思うレベルに身近な存在になるんじゃないかな。読み進めると「なるほど!」が連発するので、気持ちよく読み進めることができる。

お金や数字絡みのことって、専門家や優秀なビジネスパーソンが牛耳る世界に見えるので、とっつきにくい向きがある。そこに数字に対する苦手意識が入ると、もうお手上げって人が出てくると思うが、もれなく自分もそうだ。

だが、残念ながら必要に迫られてしまった。苦手でも、向いていなくても、学ぶと決めた。

FP試験の勉強を通じて、とっつきにくい壁をどうにかよじ登ろうと頑張ったが、資格試験のテキストは合格を目的にしているため、試験結果に大きく影響しない内容については記述が少ない。「とりあえず覚えておいて」と書かれているので、頭にハテナを乗せながら、先に進まねばならない。

FP2級では、タスクプランニングの法人税で、会計知識がサラッと出てくる。私が使っていたTAC出版のテキストでは、用語と一文説明くらいしかないので、初学者にはわけわかめ。検索するしかない。でも、初めてみる用語なので、サクッと検索して、サクッと理解なんてできるわけがない。

そうして用語についてあれこれ探っているうちに、貴重な勉強時間を浪費するというわけなのである。

この本にはとっつきにくさを取っ払い、会計の世界を知っていこうとする新参者の手を、優しく引いてくれる温かさがある。それをWEB上でいつでもアクセスできる形にしてくれたのは、ありがたいとしか言いようがないのだ。

本の内容より無料公開の感動ばかりを連ねてしまったが、内容は言わずもがな。誰でも無料でいつでも見られるものね。百聞は一見にしかず。

この本を読んでうれしかったことは、FP2級のテキストや、自己検索では理解できなかったROEと、BSとPLの関係について、「なるほど!」と膝を叩けたことである。

早いもので、今月またFP2級の試験日が来る。初学者で投資をしていない人には、ROEやBSやPLって馴染みないよ。金融資産運用で一生懸命丸暗記したけど本質理解には至らず、記憶の闇に葬りさられそうになっていたところに「なるほど!」がやってきたもんだから、うれしいのなんのって。

FP2級の受検予定で、同じような箇所で頭にハテナを乗せながらも、先を急いでいる方がいたら、試験前のどこかのタイミングを見計らって、チャーリーさんのnoteを覗いてみることをおすすめしたい。

いきなり本を購入しても良いと思う。今、一生懸命FPの勉強をしている方ほど、すぐに読める。1月受検の私の記憶は今やかなり怪しいが、それでも一気に読み終えてしまった。そして、これから何度も開き直す気がしている。

またしても、今野さんが編集された本について語ってしまった。感想文が遅いことをお許しください。今後の出版も楽しみにしております。


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