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5歳児の脛骨骨折治療記⑥ーリハビリテーション(リハビリの開始〜完治)ー

前回の話はこちら↓

6.リハビリテーション(リハビリの開始〜完治)

ーリハビリは毎日通うがベストー

無事に骨の結着が確認され、今後は歩行ができるようになるまで、リハビリ室に通うことになりました。ギプスがなくなった左脚は、右脚よりひと回り細くなっています。膝と足首を固めていたため、関節を曲げることもできません。マッサージやストレッチによって固まった関節を柔らかくすること、そして、左脚に体重を支えられるほどの筋肉をつけることが、リハビリの目標ですね、と説明されました。歩くというのは、脚の総合的な機能の合わせ技であることを実感。関節や筋肉に不足があると、体重を支えることができず、脚を引きずるバランスの悪い歩き方になってしまいます。

ベテラン看護師さんの助言により、リハビリ室には毎日通いました。無知な私が自宅であれこれ模索するより、プロに毎日施術してもらうのが一番早いとのこと。特に子どもは反応が出るのが早いので(実際、3日めには脚が動き始めました!)、最初の一週間だけでも毎日通えると良いと思います。

ー子どもの未来のために、おざなりにしないー

リハビリについて調べていると、時間が経っても歩きがぎこちなかったり、違和感があったりという記事をいくつか見つけました。リハビリをおざなりにすると、後の成長や運動量に影響を及ぼします。特に次男の骨折箇所は、あらゆる運動に必要な走りや跳躍に影響が出るので、スポーツ選手のリハビリ記事を見て勉強しました。一番参考になったのは、高校生のサッカー選手のリハビリ。強豪校の選手は、試合中の接触や疲労などで骨折するケースがあるようです。

リハビリメニューは、関節マッサージ→ストレッチ→歩行訓練の3ステップ。マッサージやストレッチは、「痛い?」と次男に尋ねながら進めてくださり、絶妙な力加減での施術でした。日々可動域は広がり、最終的には正座ができるまでに至れたことには、感謝しかありません。歩行訓練は片足立ち3秒から始まり、10秒、20秒と、左脚で体重を支える時間を延ばします。それから、飛ぶ衝撃に耐えるためのケンケンパーやジャンプを行ったのち、行進の練習という流れでした。

痛みが出たら軽いメニューに変えるなど、理学療法士の先生には、次男に寄り添った施術をしてもらいました。毎日顔を合わす相手なので、子どもとの相性も重要です。若いお兄さんなので次男も話しやすかったようで、毎日顔を合わせることが苦にならなかったこともありがたいことでした。悪天候以外は毎日通うこと1か月。先生の最終テストに合格した次男は、無事にリハビリを卒業することができました。

ーまとめー

全治2か月と診断されていましたが、2月末に怪我をして、リハビリが終了したのは5月下旬。結局、全治3か月となりました。ギプスが5週間、リハビリが7週間。固定期間よりリハビリ期間の方が長いというのは定説です。ギプス治療は時間がかかることを実感しましたが、現在は骨折の跡形もない左脚を見ると、完治に時間がかかっても、メスを入れずに済んだことに改めて安堵しています。そして、毎日活発に動く次男ですが、リハビリ終了から4か月が経つ今も痛みが出ることはなく、フルダッシュも問題なくできています。付きっきりの看病は日々の生活に影響が出るので大変でしたが、悔いなくしっかりと面倒を見たことで、満足のいく治療ができました。

怪我当初から、見知らぬ方を含めてたくさんの方々に助けていただいたことに御礼を申し上げて、筆を置きたいと思います。

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