【TOEIC】パート6の問題と解答・解説について


Passage:

Dear Team,

I would like to take this opportunity to thank everyone for their hard work and dedication over the past few months.
As you know, we have been working diligently to complete the new project on time.
______(1), our team has faced several challenges, but we have managed to overcome them together.

Moving forward, it is crucial that we ______(2) our efforts to ensure a successful launch.
Please be reminded that each department should submit its final report by Friday, so we can conduct a comprehensive review before the official release date. ______(3), if you encounter any issues or foresee potential delays, do not hesitate to inform your department head immediately.

Thank you once again for your commitment and collaboration.

Sincerely,
Michael


問題と選択肢

(1) ______, our team has faced several challenges

  • (A) Nevertheless

  • (B) In addition

  • (C) For example

  • (D) As a result

(2) it is crucial that we ______ our efforts

  • (A) focusing

  • (B) focus

  • (C) focused

  • (D) focuses

(3) ______, if you encounter any issues

  • (A) For instance

  • (B) Furthermore

  • (C) In conclusion

  • (D) Therefore


解答と解説

(1) ______, our team has faced several challenges

正解: (A) Nevertheless

解説: この文は「我々のチームは多くの困難に直面してきたが、それを一緒に乗り越えてきた」と述べています。そのため、ここには「それにもかかわらず」という意味を持つ "Nevertheless" が適しています。"In addition"(さらに)、"For example"(例えば)、"As a result"(その結果)は文脈に合いません。


(2) it is crucial that we ______ our efforts

正解: (B) focus

解説: この文は "It is crucial that..." という表現が使われており、"that" の後の動詞は原形を用います。したがって、"focus" が適切です。"focusing" や "focused" などの他の形は、文法的に不適切です。


(3) ______, if you encounter any issues

正解: (B) Furthermore

解説: この文は、「さらに、何か問題が発生した場合には」という文脈で使用されています。"Furthermore"(さらに)が適切な選択肢です。"For instance"(例えば)は具体例を挙げるときに使います。"In conclusion"(結論として)は文章のまとめに使い、"Therefore"(したがって)は因果関係を示すため、文脈に適していません。


まとめ

この問題では、文脈に合う接続詞の選択((1) Nevertheless)、仮定法現在に基づく動詞の選択((2) focus)、および適切な接続詞の選択((3) Furthermore)について理解が求められています。文の意味を考えながら選択肢を選ぶことが重要です。


さらに詳しい解説がほしい方はこちら👇️

(1) ______, our team has faced several challenges

正解: (A) Nevertheless

1. 文脈を理解する

最初の2つの文は以下の内容を示しています:

  1. 話者はチームの努力と献身に感謝している。

  2. チームはプロジェクトを期日通りに完了するために「懸命に取り組んでいた」。

ここで重要なのは、「懸命に取り組んでいた(working diligently)」にもかかわらず、「いくつかの困難に直面した」という点です。

2. 接続詞の役割を理解する

ブランク(______(1))には、前の内容(懸命に取り組んでいた)と次の内容(困難に直面した)との対比を示す接続詞が必要です。この対比が、"Nevertheless"がここで適切である理由を理解する鍵です。

  • ブランクの前: チームがプロジェクトに懸命に取り組んでいたことを述べています。

  • ブランクの後: チームがそれでも困難に直面したことを述べています。

3. なぜ "Nevertheless" なのか?

"Nevertheless" は、対比や予想外の結果を導入する際に使われる接続詞です。この文脈では、「懸命に取り組んでいた」ということからスムーズな進行を期待するかもしれませんが、実際には困難に直面したという予想外の結果が述べられています。

この論理構造をさらに分解すると、以下のようになります:

  1. 努力: チームは懸命に働いた(これは順調に進むことを示唆します)。

  2. 矛盾した結果: それにもかかわらず、チームはいくつかの困難に直面した。

  3. "Nevertheless" がこの矛盾を示すための架け橋となっています。

4. 他の選択肢を検討する

"Nevertheless" が正解である理由をさらに明確にするために、他の選択肢を分解してみましょう:

  • In addition(加えて): 情報を追加したり、同じポイントを補強したりするために使いますが、矛盾を導入するためのものではありません。ここでは努力が順調に進むことを示しているのに対し、困難が発生しているので、この選択肢は不適切です。

  • For example(例えば): 具体的な例を挙げるときに使われます。この文章では、例を挙げているのではなく、一般的な状況を述べています。

  • As a result(その結果): 因果関係を示す際に使いますが、ここでは「懸命に働いた結果、困難に直面した」という因果関係ではなく、「懸命に働いたにもかかわらず、困難に直面した」という対比を示すべきです。

結論

"Nevertheless" が適切である理由は、「懸命に取り組んでいた」にもかかわらず、困難が発生したという対比を示しているからです。このような場合、"Nevertheless" は矛盾や予想外の結果を強調するために使われ、文の前後関係を論理的に結びつけます。


(2) it is crucial that we ______ our efforts

正解: (B) focus

"It is crucial that ~" は、「~が非常に重要である」という意味の表現です。ビジネスやフォーマルな文書、日常会話でも頻繁に使われる、比較的一般的なフレーズです。ここでの "crucial" は「非常に重要な」「決定的な」という意味を持ちます。

例えば、この表現は次のような状況で使われます:

プロジェクトの成功にとって、ある行動が必要不可欠な場合
チームの努力や注意を特定の方向に集中させる必要があるとき
重要な決定や行動を強調したいとき
文法的な特徴
"It is crucial that" の後には、動詞の原形を使います。これは仮定法現在と呼ばれる文法のルールの一種で、要求、提案、命令、重要性を表す表現で使われます。次のような表現も、同じく動詞の原形を使います:

"It is essential that ~"(~が不可欠である)
"It is important that ~"(~が重要である)
"It is necessary that ~"(~が必要である)
一般的な使い方の例
It is crucial that we focus on our main objectives.
「私たちが主な目標に集中することが非常に重要です。」
It is crucial that the team meets the deadline.
「チームが締め切りを守ることが非常に重要です。」
このように、「It is crucial that ~」という表現は、何かを強調したいときや、行動や決定の重要性を伝えたいときに使われる一般的なフレーズです。


(3) ______, if you encounter any issues

正解: (B) Furthermore

この文脈での選択肢 "Furthermore"(さらに、加えて)を選ぶのが適切な理由を、文脈と数学的なアプローチの両方から解説します。

1. 前後の文脈を理解する

前後の文脈をまず見てみましょう。

  • このブランクの前:通常、企業の文書やメールで "Furthermore" を使うときは、前述の内容に何か新しい情報を追加する際に使います。

  • このブランクの後: "if you encounter any issues"(何か問題に遭遇した場合)と続いています。これは、前に話していた内容に対してさらなるサポートや情報を追加するための文です。

例えば、前の文が次のようなものだったと仮定します:

  • "We are here to help you with the new software installation."(新しいソフトウェアのインストールに関して、私たちはサポートします。)

ここで "Furthermore, if you encounter any issues..."(さらに、何か問題があれば...)と続けることで、追加のサポートや情報を提供しているのがわかります。

このように、"Furthermore" は前の文で何らかのサポートや情報を提示した後に、新しい情報や追加のサポートを持ち出すための文脈に適しています。

2. 数学的なアプローチで考える

数学的な観点から見ると、文と文のつながり方や関係性を理解するために、「順序」や「集合」の考え方を使うことができます。例えば:

  1. 順序:前の文で述べた内容に何か新しい要素を追加する場合、"Furthermore" はその「次のステップ」を示すために使います。これは数直線上の「次のポイント」を追加するイメージです。

    • 前の内容(サポートや情報提供) = A

    • 新しい情報(何か問題があれば知らせてください) = B

  2. 集合: "Furthermore" を使う場合は、前述の内容(サポートや情報提供)を一つの集合 S1S_1S1​ とし、新たに加える内容(問題があれば知らせること)を別の集合 S2S_2S2​ と考えることができます。"Furthermore" は、これらの集合を一つの大きな集合に結合する役割を持っています。

    • S1={サポート内容}S_1 = \{ \text{サポート内容} \}S1​={サポート内容}

    • S2={問題に遭遇したら知らせる}S_2 = \{ \text{問題に遭遇したら知らせる} \}S2​={問題に遭遇したら知らせる}

3. なぜ他の選択肢ではないのか

  • However(しかしながら):逆接の接続詞です。前の内容と反対の内容を持ち出す際に使います。今回の文脈では、「新しい情報を追加」する目的のため、逆接は適しません。

  • Therefore(したがって):因果関係を示す接続詞です。前述の内容から結果を導き出す場合に使います。ここでは結果ではなく、追加の情報を伝えています。

  • Similarly(同様に):前の文と似た状況や例を挙げる際に使います。今回の文は追加情報であり、前の内容と「同様」ではないため適切ではありません。

結論

"Furthermore" は、前述の内容に対して「新しい情報や追加の要素」を付け加える場合に使います。文脈を考えると、ここでの "Furthermore" は、既に提示したサポートに加えて「さらなるサポート」を提供することを示しています。数学的に考えると、"Furthermore" は前の内容に対して順序を追加する役割や、集合に新たな要素を加える役割を果たしていると言えます。したがって、この文では "Furthermore" が適切なのです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?