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コーヒーのもつ魔力とは。

前回書いたnote「生豆は何て読む?」も色々とメッセージ頂いて、
嬉しかったです!ありがとうございます。

スペシャティコーヒーは間違い、スペシャティコーヒーが正しいっていうのを知らなかったという方も結構いらっしゃいましたね。

僕は、知識をひけらかしたいんじゃありません。
もしそう捉えられたらどうしよう?と思って、あの記事を書くのはちょっとためらいがありました。

でも、僕はプロとしてコーヒー業に関わっています。
たかが言葉かもしれませんが、されど言葉です。

僕は、オンラインでコーヒー豆を販売していて、
その宣伝方法は、Instagram,twitter,そしてこのnoteです。

言葉で生きていると言っても過言ではありません。
文章を書くのも、自分の大事な仕事の一部です。

そして、そのために、しっかりと勉強もします。

提示する情報が間違っていてはならないからです。

もちろんそう心がけていても間違いは起こります。

でも、だからこそ、”あってはならない”と心がけるんです。

だから、勉強します。コーヒーに限らず、それに関わるものすべてを一応知っておきはしたいと思うのです。

中途半端は、自分自身嫌いです。

なんとなく、知ったかぶりで、表面的な知識だけでやってしまっても
たぶん、やれるんだと思います。以前、店頭でコーヒーを淹れていたとき、年配の男性が来店して「コーヒー通の俺を唸らさせることができたら、この店は本物だ」と言う、うっとうしい人がいました(笑)

彼は、僕の提供しているコーヒーを褒めてくれましたが、そのあと、
いろんな知識を披露して、僕にも説教をして満足して帰っていきました。

でも、彼が話していた知識は、間違いだらけでした。
まぁ、僕が舐められたわけですね(笑)

でも、僕は、それを聴きながら、腹を立てるわけでもなく、
ただただ、もったいないなぁと感じていました。

だって、「通」ぶることで、自分の間違いを訂正する機会もなければ、新しいことを学ぶことさえしないのでしょう。

光のスピードで進化するコーヒー界で、過去の常識は今の非常識であることなんて、ざらにあります。

彼は素人さんだから、問題はないと思います。
僕も笑顔で、「へー!はー!ほー!」と話を聴きました。

でも、僕はそうはいかない。謙虚にいなければと思います。

コーヒーには魔力があります。
どういうことかというと、コーヒーのことを少しでも知ると、なんだか人よりも偉くなった気がするんです。とてもかっこいいことをしている気がしてしまうんです。

もちろん、僕はコーヒーのことに関わっていて
かっこいい仕事をしていると思います。

でも、あえて、はっきりと言ってしまいたいと思います。

たかが、コーヒーなんだ。
たかが、飲み物なんだ。

そう思える自分をいつも自分の中に置いておきたいと思います。

僕にとって、本当に心から大事なものだから。
自分の全力を使って、成長、進化していきたいから。
思い上がった瞬間に、成長は止まります。

ちょっとでも気を緩めたら、
あの日のおじさんみたいになってしまいます。

それは、とてもかっこわるいことです。

僕は、コーヒー業で、ビジネス的にも成功したいと思っています。
でも、それがすべてじゃない。

コーヒーを通して、いろんな人と出会うことによって
より素敵な人になっていきたい。これが僕のヴィジョンです。

「生豆」の読み方なんてどうでもいいことかもしれません。
スペシャリティか、スペシャルティのどっちがただしいかなんて
瑣末の問題なのかもしれません。

でも、僕はこだわりたい。
勉強し続けたい。

大好きなことで、大好きな時間で、人生を積み上げていきたいから。


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