見出し画像

台湾・台北 人が優しい街は、コーヒーも美味しい

2019年の夏は、東京に閉じこもって終わりました。
でもね、ただ、閉じこもっていたわけじゃなくて、昔の写真を見ながら、これからの自分、次へのステップ、次の旅について、思いっきりイメージを膨らませていました。

夢っていうのは叶う時も嬉しいけど、それを楽しみにワクワクしている時の方がなんとなくテンションが高い気がしますね。
例えば、旅の計画がそうですね。
あそこに行こう、あれを食べよう、あれをやろうと計画を立てる時は最高にワクワクします。旅がいざ始まる時になると、僕は「もうすぐ終わっちゃう・・・」と少し寂しい気持ちになるんです。まだ始まってもないのにバカですね〜。

そんなふうに、どこにもいけない2019年の夏だったけど、「準備期間」としてとても有意義だったのではないかなと思います。

世界各国が門を開いてくれた暁には、すぐにでも行きたい場所。

台湾。

今日は、台湾のことを書きたいと思います。
僕は、2018年に初めて台湾に一人で行って、そのままどハマりしました。
翌年2019年も一人で少しの間、のんびりと滞在していました。

初めて台北駅に降り立った時に、特有の匂いが鼻にまとわりつき、そこが異国であることを強く認識したことを記憶しています。八角の香りですね。僕は、あれを食べるのは苦手ですが、香りは「これぞ台湾!」と思えるので大好きです。

台湾のことがだいすきな理由は、街並みが面白いのです。

東京のように発展した街並みもあれば、ノスタルジックな雰囲気を味わえる街並みもあります。僕は、台北にいるとほとんど移動は「歩き」です。ずっと歩いていても、飽きないんですよね。

それに、台北のコーヒー文化はとてもレベルが高い。

気楽にフラッと入れるコーヒースタンドから、おしゃれなカフェまでいろんなお店が揃っています。たまたま見かけて入ったお店でコーヒーを買っても、それがなかなかの美味なんです。

これは悪口ではないけど、東京ではなかなかないことではないかと思うんです(いや、悪口じゃないです。ほんとに)。東京は、コーヒーはおざなりに(悪口だな、、)というかそこまでこだわってないカフェもありますよね。不思議なことですが。

もちろん台北にもそういうお店はあるでしょうけど、確率論として少ない気がします。それくらい、どこで買って飲んでも美味しかった。


特に、NOTCHさんというカフェは、僕のお気に入りです。2回目の旅行では、朝にここのコーヒーが飲みたいという理由で、ここのそばにホテルを取りました。台湾は、ドリップコーヒーよりもエスプレッソ系が多いイメージでしたね。なので、僕はアメリカーノか(美国式珈琲)、カフェラテを楽しんでました。

これも偏見かもしれないけど、台北のカフェのスタッフの方は、インテリジェンスな方が多かったですね。求道的というか、職人風というか、そこまで硬くはないけど、東京のオシャレでラフでという感じとはまた違った雰囲気。もちろん東京も台北もそうであれば、そうでない場合もありますけどね。

(↑香港が応援する台湾カフェ。ちょっとグッときました。)

でも、そんな台北カフェの雰囲気が僕は大好きです。

落ち着いてゆっくりとコーヒーを飲むことができる。
お客さんもそんな感じの人が多かったです。

隣の席に座っていた男性が村上春樹さんの「海辺のカフカ」の中国語版を読んでいて、とても嬉しかったな。

台湾の人は優しくて、親切な人が多いですね。
そこが台湾が好きになった一番の理由かもしれません。

道に迷ったり、駅の切符の券売機の前で迷ったり、ショップの免税の説明とか、ほんとにすぐ助けてくれて、言葉が通じない時もとても真剣にサポートしてくれました。

帰国の空港への道すがら、台北駅での出来事。

フライトの時間まで少し余裕があったので、空港行きの電車のホームでふらふら歩いていたら、警備員のおじさんが、
「おにいさん!おにいさん!走って!電車でちゃうよ!」
と日本語で呼びかけてくれました。
「えっと先にトイレ行こうかなと思って。まだ時間あるし」と答えらたら
「あら〜〜ごめんね!この駅いまトイレ使えない!水が止まった!だから、トイレ空港で行って!ごめんね〜〜」

うぉ、まじか。それは教えていただいて助かった!

お礼にいうと、僕のスーツケースを持って、一緒に電車の扉まで走ってくれました。僕が乗り込むとその瞬間扉が閉まりました。

おじさんは、息を切らしながら満面の笑顔で「またね〜」って扉の向こうで手を振ってくれてました。

本当に感動しました。

こんなに人に関わってくれるんだって。
その瞬間会っただけで、また会うことなんてないだろうのに、ちゃんと関わってくれた。

僕は人としてあのおじさんに憧れました。あんな人になっていきたいなって。

僕は今、オンラインで自家焙煎コーヒー豆を販売しています。

いつか、いつの日か、台湾で暮らしてみたいという夢があります。
あの素敵な街でコーヒー屋さんとやって、あの素敵な人たちと関わってみたい。

心をじんわりと温かくしてくれる街。台湾。
なんとなく恋心のような気持ちで、憧れている場所なんです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?