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いつかどこかのタイミングで起こるであろうパラダイムシフト
世の中では様々なことで、価値観が変わる瞬間というのがある。
わかりやすくて極端な例を挙げるとすれば、芸能人への評価だろう。
清純派で売っていた芸能人が、出来心で不倫をした瞬間、世の中からとんでもないバッシングを受け、なかなか表舞台に立てなくなるというのは、ちょっと過去を振り返るだけで、何人も思い浮かぶんじゃないだろうか?
セクハラやパワハラも同じである。
どんなに過去のオリンピックで活躍し、日本のプロスポーツ界の発達に貢献してきたとしても、たった一度や二度の『セクハラ問題』や『パワハラ問題』で、その人の評価は一転する。
さて、以上のことを参考に、ここからが私の未来予想図である。それは、
ハラスメント、中でも『セクハラ』に関するパラダイムシフトは、いつか起こる可能性が極めて高い
というものだ。
現在、世界には50を超えるハラスメントがあると言われているが、その原初の一つであるセクハラには、大きな問題が内包されている。
しかし社会的な情勢などもあり、現在は誰もその問題について、あえて指摘しようとはしていない。
しかし実は、すでに多くの日本人が、まったく違う言葉によってその問題を認識しており、ただ、表層意識にまで上ってきていないだけなのだ。
というわけで、その問題が含まれている言葉をここに書こう。
いくつかあるけれど、もっとも多く遣われていて、たくさんの人が耳にしたこともありそうなものを挙げると、
『ただしイケメンに限る』などである。
……そう。
セクハラとは、【好き・嫌い】という、人間の価値観によるところが極めて大きい。
軽いボディータッチやファッションセンスを褒められることなども、好みの容姿の人にされたら嬉しいのに、苦手なタイプの異性からされたら気持ち悪くて仕方がない。だから『セクハラ』という言葉でその気持ち悪さを事前に防止するようになったのだ。
さて、この時点ですでに答えは書いているが、つまりセクハラというのは、いくつかある土台の中に、実は『美醜差別』というものも含まれているのである。
それも歯周病のように、他の支えを巻き込むようなカタチで。
現在はセクハラという言葉で守られている人の方が圧倒的に多い。
だから誰も文句は言わない。(言っても差別されている側がほとんどなので、相手にされていない)
だけどもしもこの先、『美醜差別』への問題意識が高まるようなことになれば、当然、『美醜差別』の温床であるセクハラに関しても、再考されるようになるのは間違いない。
その兆候はすでに今年に入ってから見られるようになっている。
テレビで女性芸人への『ブス』という発言が、多くのクレームによって禁止されるようになってきているのだ。(何故か男のブサイクはそうでもない)
主に女性側の視点ではあるが、確実に世の中の『美醜差別』への問題意識は高まり始めている。
そしてこの、【セクハラによって守られたいという意識】と、【美醜差別を許せないという価値観】のバランスが、ある一定のレベルで崩れた瞬間、世の中では『セクハラ』に対するパラダイムシフトが発生するはずなのである。
いつになるかはわからない。
もしかしたらその日は訪れないかもしれない。
しかし仮にパラダイムシフトが起こってしまった場合、現在の価値観でセクハラを遣っている人達は気を付けた方がいい。
時代の変化に順応できなければ、セクハラやパワハラで立場を失った現在の人達と同様、老害認定されるようになるのは間違いないのだから。
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