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ブレックスのチームスタイルから学ぶ、強い組織に必要なもの

今日は少しビジネス寄りのお話を。

バスケットボールとビジネスの共通点

宇都宮ブレックスというチームを応援するようになってから、バスケットボールという競技の面白さに気付いただけでなく、「強いチームはどんな特徴を持っているのか」「どうすれば強いチームを作れるのか」といった、組織運営の視点からもバスケットボールを見るようになった。

Bリーグのシーズンは年間60試合。途中、故障で離脱する選手も出てくるし、日本代表の合宿や試合に招集され一時的にチームを離れる選手もいる。ハードなスケジュールの中で疲労も蓄積していくので、1年間、全く同じコンディションで戦えるチームなんてない。

1試合40分×年間60試合=2400分という時間を、チーム全員でいかにシェアして、勝っていくか。要は「限られたリソースを最大限活かし、いかに高いパフォーマンスを出すか」、という視点で考えれば、ビジネスと共通する面があるなということに気付いた。

能力の高い選手を引っ張ってくることも大事だけど、それだけでは強いチームは作れない。

じゃあ、何が必要なんだろう?
ブレックスを題材に考えてみたことを、素人目線で勝手に語ってみる。

ブレックスが強い理由

宇都宮ブレックスの試合を見ていて一番強く思うのは、チームルールがとても明確だということ。

試合に勝っても負けても、安齋竜三ヘッドコーチの話の中には必ずと言っていいほど「チームがやるべきことをやる」という言葉が出てくる。試合の結果がどうであれ(もちろん勝利を求めているのは大前提、だけど)、チームがやるべきことをやれていたか、という視点で、試合を評価しているなと思う。

それはブレックスの場合は高いプレッシャーをかけるディフェンスであり、全員でリバウンドを取りに行くことであり、ルーズボールに貪欲に飛び込んでいくこと。そういったことが徹底されていなければ、何点差をつけて勝っていようが、タイムアウトで安齋ヘッドコーチの檄が飛ぶ。

長いシーズンの中で、選手個人それぞれ調子の良し悪しは必ずあるし、チーム全体としても調子が良い日悪い日は必ずある。でも、調子が悪いときでも、リバウンドは全員で行こう、まずはディフェンスをしっかりやろう、という「いま何をやるべきか、何を一番頑張らないといけないのか」がはっきりしていると、プレーの質がブレにくいんじゃないかなと思う。

ブレックスのディフェンスのルールはかなり複雑のようで、新しく入ってきた選手はそれを覚えるのに苦労しているようだ。今年はジョシュ・スコット選手、LJ・ピーク選手が新しく加入し、オフェンス力が増したブレックスだけど、質の高いディフェンスを確立するまでにはもう少し時間がかかるのかもしれない。


昨シーズン途中に加入したテーブス海選手も、出演した番組の中で「自分でも何を間違えたのか分からない位、安齋HCの要求は高い」という話をしていた。


まとめ:強いチームに必要なもの

①チームルールが明確である

上記の通り、チームとして大切にすべきこと、守るべきルールが明確になっていて、それをきちんとメンバー間で共有すること。
それはきっと日々の練習でも試合でも変わらず、コーチやスタッフから繰り返し言われているのだと思う。


②きちんとフィードバックをする

ルールが決まっていても、それがコート上における動きに反映されるとは限らない。各々の動きがルールに沿っているのかそうでないのか、フィードバックをすることが大切。やるべきことがやれているのか、コーチやスタッフから選手へ、選手間で、タイムアウトの時などにたくさん話し合い、常に確認することがチームルールを遂行するうえで重要だと思う。


③勝ち負けだけにこだわらない

チャンピオンシップへの出場、そして優勝を目指すからには、試合に勝つことは当然大事。でも、長いシーズンを戦ううえで、そしてチャンピオンシップという短期決戦を勝ち上がるためには、試合の内容も同じくらい重要になってくる。

単に勝ったからOK、負けたからダメ、というわけではなく、やはりルールが守られているか、「やるべきことがやれているか」という視点で見ていく姿勢が大事だと思う。


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今日は少し仕事寄りの視点で書いてみたけど、こうしてバスケを楽しみながら、仕事に必要な視点も学べるなんてブレックスは本当に素晴らしいチームだ…。

昨日は千葉ジェッツに残念ながら今シーズン初黒星を喫したので、今日は必ずリベンジしてくれると信じてる!!


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