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出版社、ITベンチャーを経て、50代、60代女性のwell-beingをテーマに起業します

はじめまして。増田早希と申します。
現在リリース準備をしている、50代、60代女性向けのセカンドライフ選びのコミュニティ「セカミー」の代表です。
この記事では、私自身の背景を紹介することで、なぜ30歳の私がこの領域/テーマ(50代、60代女性の生き方)を選ぶのか、伝えられたらと思います。

※こちらは2021年夏の記事です。その後のセカミーについては以下からどうぞ

はじめに

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改めて増田です。1991年3月生まれの30歳です。
出身は東京で、日本女子大学附属中高、早稲田大学を卒業後、講談社→「ママリ」を運営するコネヒト→マガジンハウス『GINZA』編集部→TENGAで「iroha」のプロモーション担当などを経て今にいたります。

私の経歴は一見とっ散らかって見えるかもしれませんが、自分の中ではいつもはっきりした軸を持って人生選びをしています。それは「社会のムードを今より生きやすく変える」ということです。

きっかけは学生時代の生きづらさ

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話はすこし遡りますが、中高時代の私は俗に言う「落ちこぼれ」でした。
テストのたびに赤点と追試の山で、偏差値は34(!)。もともとぽっちゃり体型で運動神経も悪く、おまけにコミュニケーションが苦手で日常会話すらうまくできず……。毎日が失敗の連続でした。

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▲2点、ってなかなかとれない

当時の私は、教室には「普通じゃなくてはいけない」という無言の圧力が満ちていると感じていました。何一つ普通にできない私にとってスマートに正解の振る舞いができるまわりの友人たちは羨ましくて眩しくて、とにかく中高時代は「みんなみたいに普通になること」に情熱を燃やして日々すごしていました。すごく生きづらかったです。

元凶は個人ではなく社会のムード

でも決して生きづらいのは私だけではありませんでした。私に「普通」を強いてくるクラスメイトも教師も、みなつらそうな顔をしていると気づいたとき自分の生きづらさの元凶は特定の個人や組織ではなく、社会全体を覆う「ムード」なのだと感じました。

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そこから、人々が無思考で従う社会のムード(普通じゃなくてはいけない)を今より生きやすく(違っていてもいい、違うのは当然だ)変えることが私の目標になりました。

目標達成に向けたキャリア選び

個の違いに肯定的な社会のムードをつくる、という抽象的で壮大な目標のもと始まった私の仕事選び。これまでのキャリアをまとめるとこんな感じです。

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●講談社
漫画に人生を動かされた自身の体験から、講談社にマーケティング志望で入社。女性向けコミックの販売担当に。*

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●ママリ
妊娠中・子育て中の女性向けお悩み相談アプリ「ママリ」の中で一日数千件単位で交わされる肯定のやりとり(母親失格です。死にたい→何言ってるんですか、あなたはこんなふうに頑張っています)に可能性を感じ10人目の社員として入社。ブランディングやTVCMのプロジェクトマネージャー等経験。

●マガジンハウス『GINZA』編集部
読者のオシャレのお悩み相談企画を担当。

●iroha
性教育をやるためTENGAに入社。女性向けの「iroha」のプロモーションを担当。性の悩みをオンラインで相談できるホットライン×通販を企画。

●HER LIFE
個人でリリースした1つ目のプロダクト。働き盛りの子どもから50代、60代の母親に贈るオンラインカウンセリングサービス。体験談など読むとイメージしてもらいやすいかもです。新規性高いサービスにも関わらず多くの方に購入いただきましたが、新サービス準備のため一度クローズ。

ざざっと紹介しましたが、特徴は以下です。

【特徴】
・すべて目標ありきで選択している
・女性の悩みをテーマとした製品/サービスを担当してきた

その上で、目標(個の違いに肯定的な社会のムードをつくる)に向けた新たにチャレンジするのが、子育てを終えた50代、60代女性×Well-beingをテーマとした「セカミー」です。

サービスづくりで大事にしていること

仕事をする上で大事にしていることが2つあります。どちらも実体験に基づく理念(?)で、今回「セカミー」をつくる上でも大切にしたいポイントです。

1 ユーザーの可能性を信じて伴走する

前述の通り私は元落ちこぼれで、高校2年生の秋までbe動詞が分かりませんでした。その後早稲田大学に現役で合格し、自分の目標を見つけて生きる幸運に恵まれたのは、自分のことを信じて期待をかけてくれる他人と出会えたからでした。

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印象的な人が二人います。一人目は落ちこぼれ専門塾で出会った当時大学生の塾講師・M先生。生徒の可能性を信じ「そこまでやる?」というような頑張りを重ねる先生の姿はそれまで周囲に見放されてきた私たちにとって希望でした。
二人目は就職留年中アルバイトをしていた出版社で会った片岡さん。編集長という立場にも関わらず当時21歳私のことも人として尊重し、チャンスを与えてくれました。*

期待をかけてくれた「二人の気持ちに応えたい」、「二人のようになりたい」という一心で私は変わることができました。

2 当事者とのものづくり

2つ目のこだわりはトップダウンではなく、ユーザーと一緒にものをつくることです。
「ママリ」のサービスづくりはユーザーへの問いかけの連続でした。サービスのリブランディングを企画/進行した際には、数千人のユーザーにアンケートをとりすべて回答を読みました。社内でも50人以上のメンバー(もちろん雇用形態関係なく)一人ひとりの想いを聞きながらブランドづくりを進めました。

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関わる人みんなにとって大事なテーマ、ブランドだからこそ、当事者意識が高い個人の意見を大切につくることが私のこだわりです。「iroha」でも同じ理由からユーザーインタビューの立ち上げを担当しました。

セカミーでもこのユーザーと一緒につくるスタイルを取り入れ、50代、60代女性と一緒にサービスをつくる「つくるプロジェクト」を立ち上げました。

あえて起業する理由

実は私は去年の8月友人から誘われるまで、人生で一度も起業したいと思ったことがありませんでした。それはどこかで「女性である自分がリーダーになるなんて、分不相応だ」と思っていたからです。

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DeNA卒の女性起業家が多いのは、南場智子さんというリーダーの存在が大きいでしょう。自分と同じ女性がトップに立ち経営する姿を見ることで「私もああなれるかもしれない」という絵を描けるからです。古い男社会で育った私や多くの同世代には南場さんのようなモデルケースがおらず、結果として女性のリーダー像が描くことができずに、将来の選択肢が狭まってしまいます。

私が起業する一つの理由は、女性の歴史をほんの少しでも前に進めるためです。「あの人でもできる」という前例をつくることが、次の誰かの背を押すことを信じ、あえて起業という形を選んでチャレンジしていきます。

まとめ

またもや長くなっていますが、まとめるとこんな感じです。

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「社会のムードを今より生きやすく変える」ため、セカミーを通じて自分らしく生きる50代、60代女性を増やしていきます。がんばるぞ

「セカミー LIFE Re:DESIGN CAMP」について

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こちらのnoteを書いたのが2021年の夏です。約1年が経った現在、わたしは200人以上の40−60代の女性にお話を伺い、セカミーではセカンドライフ、セカンドキャリア選び「セカ活」をテーマにした1ヶ月集中のライフ リデザイン プログラムを提供しています。「セカミー LIFE Re:DESIGN CAMP」という名前のサービスです。

1期は50歳から60歳の6名の女性に参加いただき、2022年5月より2期を開始します。

私はこれからも社会のムードをいまより生きやすく変えるため、自分の人生を選んでいきます(セカミーのテーマに共感いただける方がいたらぜひお話したいです)。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

注釈)
*『アタックNo.1』に感動し中学でバレーボール部に入り(のちに朝練がつらくて過敏性腸症候群になる)、『花より男子』の道明寺にガチ恋し道明寺っぽい服を買いに歩いたり、『ハチミツとクローバー』に憧れて美大受験の専門塾に通ったり……。勉強も恋愛もなんにもなかった私にとって、漫画は自分の道を示し動かしてくれる唯一のエネルギー源でした

*大学時代お世話になった編集長の片岡さんは、その後紆余曲折あり、なんと現在セカミーの運営に入ってくれています! セカミーメンバーになれば、10年前の私と同じく優しく力強く背を押してもらえるかもしれません

※ご質問等ございましたら、増田のTwitterInstagramのDM、またはメール(secome.jp@gmail.com)からお気軽にどうぞ。

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