蒼いユニフォームを纏って 3
それから僕たちは放課後になると、毎日のように小学校にある校庭でサッカーに明け暮れていた。僕らだけでなく、クラスの生徒はもちろん、他のクラスの生徒や他学年の生徒まで、総勢五十人以上で校庭を元気に駆け巡っていた。
その中でも一際目立っていたのがモーゼスだった。彼は大地を猛烈な速さで走るヒョウの如く相手を抜き去り、ダンスをするようなステップでフェイントをかけて騙していく。そして隙が生まれたら、すかさず矢を放つような鋭いシュートでゴールネットを突き刺していった。
「やべえよ。