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蒼乃真澄
2022年6月28日 21:00
清風は青い春を巻き起こして、僕らを一歩前へ踏み込ませてくれる。それは偶然吹くかもしれないし、必然的に吹くかもしれない。だけど、いずれにしても僕は行動しないといけない。何もしないと始まらない。 今日、僕は君に想いを伝える。 風は背中を押す自然現象。それは物理的にも、精神的にもグッと前へ進ませてくれる。 そんな風が吹いている日に、告白しない理由はない。 好きな気持ち、伝えよう。俺は息を整え
2022年6月27日 21:00
「好きです、付き合ってください!」 告白しちゃった。三年間ずっと好きだった。頑張って距離縮めて、だけどなかなか想いを伝えられなくて、もどかしい時間を過ごした。いや、それじゃあいけない! となんとか自分を奮い立たせて、放課後空いてる? なんて意味深な誘い方しちゃって、授業中もずっとドキドキしちゃって、死ぬかと思ったけどここで死んだら告白できないだろ! ってやっぱり自分を奮い立たせて、やっと放課後に
2022年6月26日 21:00
朝、僕が家を出たのは仕事へ行くためじゃない。おそらく、この現実が嫌になったからだろう。何を客観的に見ているんだと自分自身を責めたくなるが、そうでもしないと理性を保てそうにない。 いつからだろうか。僕と君の間には見えない壁があって、それを打ち壊そうとするどころか、その壁は日が経つごとに分厚くなっていった。 僕に突然の進化が訪れたわけじゃない。僕は毎朝ドリップして淹れたコーヒーを飲み、今時
2022年6月25日 21:00
サンシャインエブリデイ、だったかな。彼女がよく呟いていた言葉が、僕は好きだった。「いつだって、気持ちは晴れやかでいないとダメだよ」 あの頃の僕はよく不満を嘆いたり愚痴をこぼしたりして、自暴自棄気味になっているところがあった。そんな僕に彼女は「あつ君はいつも暗いよ」と言って、「もっとポジティブに生きようよ」と初夏の陽射しみたいに眩しい笑みを浮かべていた。「そうだね。芽衣ちゃんの言う通りだ。僕