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難病患者を救うのはIPSだけじゃない、テクノロジーでの自立支援にも期待しよう

リハビリテーションの本来の意味は「再び適した状態になる」です。
つまり「社会復帰のための最適化」

先日リハビリテーション会議で、難病の利用者が「IPS細胞で病気が治せるようになるまでは、何としても生きたい」と仰っていた。
ほとんどのADLが一人では行えない状態。家族が何とか介護をしてる。

家族は「もちろん本人の希望を叶えられるように頑張りたいと思うけど、現実を考えるとこのままでは難しい・・・」と。

家族の介護力にも限界があり、使えるサービスも限られている。
金銭的なところも考えなければならない。

限られた選択肢から何かを諦めて、その場しのぎのような取り敢えずの策しかないのが現実。

病気を治すことだけが解決策ではない

そんな状態でいつ実現するかもわからない治療法しか希望がないなんて。でも介護負担を軽減させるテクノロジーは難病の治療法よりも早く社会実装されると思う。

介護ロボット(※)によって自立生活が送れるようになる可能性が高い。
そしたら治療法を待つのも現実的な話になる。

病気を治すことだけに視点を持っていくと未来は狭まってしまう。
視野を広げて状態をよくする方法を取り入れましょう。
この感覚がリハビリテーション。
社会復帰のための最適化。

治療法にしても介護ロボットにしても、実現に向けて開発が進んでいるという事実は、当事者の未来に希望の光を灯しているってことですね。

そんな仕事もしてみたいって思う今日この頃です。

(※)介護ロボットとは
ロボットの定義とは、以下3つの要素技術を有する、知能化した機械システム。
情報を感知(センサー系)
判断し(知能・制御系)
動作する(駆動系)

このうちロボット技術が応用され利用者の自立支援や介護者の負担の軽減に役立つ介護機器を介護ロボットと呼んでいます。

厚労省ホームページより