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量ではなく質をデータ化するテクノロジー

加齢や疾患で歩行に問題が生じた時に、歩いている様子をカメラで撮ると、AIがその人の現時点での最適な歩行を再現した動画を作成してくれる。

さらにどこの筋をどのタイミングで程度使って歩いているのかが表示される。それも再現された最適な歩行と比較ができる。

そうすることで、より具体的に歩行練習でのアドバイスが可能となり、体に負担の少ない現状で最適な歩行を目指すことができる。

みたいな技術はもう間もなく登場するんじゃないかな。

今までは歩行の速度や距離を計ったり、筋力や関節の動きを測ったりと、量的な評価がメインだったけど、歩行の質を評価してデータ化できればアプローチも変わってくる。

これからは質的データの時代がやってくる。

質的な評価は主観を含むことが多くあって、データ化はなかなか難しい。
幸せ度合、満足度合、楽しみ度合、悲しみ度合なんかは、対象者のナラティブ(語り)から汲み取るしかなかった。

技術の進歩により、表情など無意識の動き、発言の内容や声のトーン、心拍数、血圧、排泄のタイミング、食事の内容などなど、複合的にAIがデータを取って、主観に頼っていた部分を客観的に評価できるようになると思う。

そうなるとリハビリテーション医学のエビデンスも変わってくるんだろうな。