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過去のそれを一変するような、新しい先生像が必要だ

過去のそれを一変するような、新しい先生像が必要だ。

古い価値観のもとでの指導は、今と未来を生きる子どもたちにはフィットしない。

社会ではこれが必要、大人になって生きていくためにこれが必要、だといったような見立ては、多くの場合、誤ったものになっている。

社会と隔離された学校という塀の中で暮らす者たちの想像や発想には限界があるのだ。



では、どうすれば、先生像をアップデートできるのか。

そのためにはまず、「疑いを持つ」ことから始めなければならない。

今やっていること、これまでに習ったこと、それら全てを見直すのだ。


先生向けに、具体的にいくつか挙げておく。

・「学級づくり」は必要か?
・集団で行動し、揃えることは必要か?
・「一斉、講義型、集団」の授業が必要か?
・みんなで仲良く、みんなで一緒に、は必要か?

いくつか挙げるだけでも、その内容に驚かれる方も多いだろう。
疑うとはそういうことである。

フィットしていない古めかしい価値観をそのまま、ただただ過去延長で正しいと信じて、未来を生きる子どもたちに押し付ける。
一歩間違えると、これは、教育ではなく洗脳である。
(教育と洗脳はいつも紙一重であることを忘れてはならない)


具体例をいくつか挙げたが、これら過去の価値観にNoと言える先生が、果たして、どれほどいるだろうか。


誤解のないように述べておくが、社会、地域、共同体を存続させうる必要な資質や能力はある。
それらを捨て、個人主義に走ったり、個人の利益のみを追求すればいい、と言いたいわけではない。
むしろそれでは困る。


過去の価値観にNoを突き付けた上で、
未来を担う子どもたちは"何をどのように学ぶことができるのか"
そのために"我々大人に何ができるのか"
を、考える必要があるということだ。


学級づくりは必要ないし、みんなで一緒には必要ない。
心をそろえることも集団行動も必要ない。


それでもなお、社会や共同体の一員としての役割を果たせる大人を育成していく道は「ある」。

そう、それでもなお、道はある、と考えるのだ。


過去の手法が役に立たないと知った時こそ、
現代と未来の子に適した、新たな手法が見えてくるのである。

新しい先生像は、その時にようやっと見出されてくるのである。

(おわり)



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