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共同体を守る、仲間を守る。

誰かに答えを教えてもらわないと、
落ち着かず不安になる人たちが、
安易に答えを決めてあげる売り手の仕掛けにハマる。

不安を煽る商売のはよくある手法だが、
情報量が累乗的に爆発し、経済の先行き不安もある日本では、
より仕掛けに簡単にはまる状況になっている。

0と1の間で留まることができず、
割り切った、極にある答えを提示され、安心する。

そうして買わされていることに無自覚な消費者と、不安を煽る売り手の構図。
目の前の消費を疑うこともなく、
誰かが出してくれた答えに疑いを持てず、
仕掛けられていることにも気づけず、
なんとも、つるりとした、簡単な時代が来てしまっている。

点数や偏差値の売り買い、受験や子育ての不安を煽り安易な答えを提示する売り買い、無駄なサービスを利益のために平然と提示する売り手、無料をうたい人を集め営業のために教育を潰す利益主義企業、ああすればこうなるというような簡単なノウハウで人を管理できるという思い込み。

あらゆるものが、最も簡単に、作用するようになってしまった。
もはや、買わされて当然、何が悪いの?という有り様だ。

せめて、ここに集う人たちだけはという思いを、チームの先生たちと日々共有しながら、

自分たちは自分たちのあり方を自身の頭で考えられるようにと、場を作り続けていく。


その意味では、僕らの小さなコミュニティーは、売り手も買い手もなく、皆がこの小さなコミュニティー、小さな共同体の、一員なのだ、という思いが強くなってきている。


たとえ自分の生業であっても、仲間には負担にならない範囲で安く提供する。

このごく当たり前の感覚を大事にしたことで、今年度のうちのコースの大幅値下げがある。

物価が上がることは当然想定しての判断だ。

周囲の値上げが聞こえれば聞こえてくるほど、読み通り、なのである。



仲間を守る、共同体を守る。

ここにはすでに、従来のような売り手、買い手の感覚はない。


よくある、価格を上げろ的マーケティング発想は、

風の谷で、共に肩寄せ合い、仲間を守りながら生き抜く共同体には、不釣り合いなのである。



未来が見えづらく、明るい何かを感じ取りにくい今だからこそ。



わかる人たちで生き抜いてゆく。



そういう心づもりである。


(おわり FB投稿より)





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