小倉祇園太鼓に参加して価値観が変わった話
3年ぶりに行われるという、小倉祇園太鼓なるものに参加。
一応説明すると、
伝統あるお祭りなんですが、これまた珍しいのが110近くもの団体が山車を引き、太鼓を叩いて練り歩くというの見もの。
今日は、参加してみよっかなぁーという心構えから、感動と学びに至るまでを書いてみました。
きっかけはポストインのチラシ
できる限り子どもに体験をしてもらい、感情豊かに育ってほしいという私の子育てのモットー。
町内会からのポストインされたチラシを見て、子供たちに日本の伝統をなんとなく感じてもらいたい、体験してみてほしい。
チラシの内容は「毎日の太鼓のお稽古」「当日のお祭りの内容」
チラシを見ての私の憂いは、太鼓のお稽古が19時からということに、
ワーママとして復帰したての私が、2歳と3歳の子どもと一緒に頑張れるか?
というところ。
最後まで悩みましたが、子どもたちに良い体験をしてもらうために私ができることは頑張る。いつもの根性論で参加を決意。
入った町内会のレベルが高すぎた
この小倉祇園太鼓の3日間の中で110団体で「太鼓を競い合う大会」も行われるのですが、なんと私が参加させて頂いた町内会が、直近、少年の部でも大人の部でも優勝しているという…すごい町内。
説明会に参加した私と主人は絶句もので、ハードルの高いところに参加してしまったのではと、かなり気負いをしてしまいました。
練習で感じた期待値以上だったこと
初日からビビってました。
でも、練習に初めて行ってみると、良い厳しさと温かさがすごかった。
良い厳しさの1つ目は、ちゃんと挨拶をすること。みんなでしっかりよろしくお願いしますをします。これは、私たちの2歳の子どもを含めしっかりみんなで挨拶。
2つ目は、敬うこと。中学生や高校生が、小さな子どもに教えてくれたりもします。相手はお友達ではない、敬い学ぶこと。
何より、これをちゃんと大人が最初にみんなに向かって説明をしてくれることにビックリしました。
温かさでいうと、子どもファーストを掲げていること。それこそ本当にすごい上手いであろう人(こりゃ本当にすごいぞ!と勝手に私が思ったんです笑)が、真剣にジャンガラというものを3歳の息子の横で一生懸命叩き、太鼓の楽しさなるものを伝えてくれます。
大人も練習したいであろうに、こどもファーストで太鼓を叩く楽しさ、そしてうまく叩ける楽しさをマンツーマンで教えてくれました。
3歳の子がこんなに上手く叩けるの?と思うくらい上手くなっていて、ビックリし「さすが優勝してきた町内会は違う!」と思ってましたが、それは少し違ったんだと本番で悟りました。
本番でこれが小倉祇園太鼓かと思ったこと
お祭りは3日間行われ、町内やらを練り歩くんですが、
まだ体力のない我が家の子どもたち。初日はわずか10分ほど練り歩いてハッピの暑さとお外の暑さでダウンし、帰宅。。。
2日目はお昼寝のため大事な太鼓の競演の直前でお家で起きる…という。
急いで町内の太鼓競演の出番(今年は審査は行われなかったのですが)を見て、あ、私が思っていた視座が低かった!と勝手に悟りました。
この小倉祇園太鼓に参加している人たちは、小倉という「町」が好きで、この「小倉太鼓」というものが好きで、これを代々伝えていきたいと思って真摯に取り組んでいる。
この町内会でいえば、取り組んでいた中で優勝というものが付いてきていたんだろうなぁと。
競演に臨んでいる姿、それこそ6歳から上は70歳くらいまでの町内会の人たちが、檄を飛ばして鼓舞してる姿に私も主人も引き込まれていきました。
この小倉祇園太鼓への本気がすごかったんです。
ここで過去に優勝を目的とした私の人生と初めて比較してみた
大学時代テニスをしていた時に、団体をまとめて優勝に導いたこと。自分自身が1プレイヤーとしても出場し勝利し優勝へ貢献したこと。
両方を成し遂げ、成功体験だと今まで認識していました。
最近人生のチャートを書いたときも成功体験の一例で上げてました。
アラフォーにして、優勝が目的化していたなとの気づきを。
20年前の自分への反省です。
あの時の私は、絶対に優勝しなければならない。優勝以外は許されない。自分が負けるなんて許されない。そんな思いにとらわれてました。
仕事におけるリーダーシップとしては最悪です。(笑)
でも、反省しながらも、やっぱりあの時優勝を目指して、当時の自分の中では死ぬほどのプレッシャーとともに、達成したからこそ比較ができたということは褒めてあげようと思ってます。(やっぱり自分に甘い)
最近、社内でアワードなるものがあり、
あぁ、自分のチームでも取りたい!とすごい高揚していたのですが、
やっぱり、今の仕事で今と変わらず本気で向き合い、
その中で、アワードを取れるように、日々仕事に取り組んでいきたいなと。
やっぱりなんでも経験したいしさせたい
小倉祇園太鼓ほんっとうに、楽しかった。
当事者として参加して、家族全員がいまだに楽しかったねぇ。来年も太鼓やりたいな~。次はもうちょっと頑張る~。なんて言葉が飛び交ってます。
子育てをしていると、効率や制約の中で何を取捨選択するのか。
そういう場面が多々あります。
私は子どもが楽しんでいることやなにか未来につながることは経験してもらい、それで本人たちが日々喜んだり学んでいることが自分への喜びや原動力になる。
選択のジレンマ、選択肢が多ければ多いほど人は悩む。けれど、選択肢を広げて、自分の判断で選択をできる子どもに私はなってほしいと思っているので、仕事のバランスもありますが
「やっぱりなんでも経験したいしさせたい。」
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