こどもの「パパとあっちで寝たいの!」に対して色々やってみた

最近仕事をしていて、もっと違う視点でこの企画を見直せた!であったり、そこは抽象度上げてもよかったのに!など、スキル不足に日々体当たりしています。
せっかくなので、こどもとのやり取りで、いろんな視点をもつ練習できるんじゃないか?と、色々と話をしてみることにしました。

とある平日、パパが風邪をひいてしまい、風邪をこどもたちにうつしてはならないと、パパはいつもの寝室で、3歳の息子と2歳の娘と私の3人で、布団をリビングに敷いて寝るという日がありました。
いつもと違うこの日常に対して、「特別感」があり、こどもたちはわくわくするのでは?と思っていました。また、ほぼ毎日「ママと寝るの~!」と自分に2人がひっついてママを取り合いになるという状況があるため、「特別感」×「ママ」という相乗効果がありそうと勝手に過信していました。。。(パパごめんなさい)


実際はそんなことはなかった。「パパとあっちで寝たいの!」



3歳の息子のまさかのこの一言にぎゃふんとなったわけです。パパとあっちで寝たいのか~。。。。と、でも、風邪をひかせてはならない私は、どうしてパパがあっちで寝てるのか。どうして、息子がこっちで寝るのか。風邪をひいたらどんなことが起こるのか。と理由を説明しました。
でも、理由なんてどうでもいいんです。「パパとあっちで寝たいの!」なんです。

なんでパパとあっちで寝たいのかまずは聞いてみた。


なんで、パパとあっちで寝たいの?とまずは聞いてみました。が、答えは「パパとあっちで寝たいの!」でした。うむ。困った。「パパ」と寝たいの?それとも「あっちで」寝たいの?どっちかな?。これまた答えは「パパとあっちで寝たいの!」でした。。。

主語を変えて、「ママ」と寝ようよと説得してみた。


とりあえず、「ママ」の土俵に持ち込んでみようと、「ママ」は息子ちゃんが大好きだよ~!「ママ」は息子ちゃんと寝たいよ~!と、話をしました。また、このタイミングで丁度娘がすやすやと寝始めたこともあり、息子にぎゅーをしてもう一度「ママ」と一緒に寝ようと話をすると、「ママと寝たいの~」に変わりました。そうか、寂しかったのか!と。とはいえ、また数分後には急に「パパとあっちで寝たいの!」に変わりました。

こっちで寝ると発生するメリットを伝えてみた。


こっちで寝るメリットがあっちで寝るメリットを上回ってないんだ!と思った私はこっちで寝ると発生する嬉しいことを息子目線で伝えてみました。
息子ちゃんいつもあっちで寝るとパパがいつの間にかお仕事に行っちゃってて朝寂しい思いをするけど、こっちで寝ると朝パパがお仕事の準備をする音で起きれるから朝パパに「いってらっしゃい!」ができるよ~と。すると、「明日パパにいってらっしゃいする~!」に変わりました。

明日をさらに明るくしてみた。


よしよし、これはいい兆しだぞと。明日が楽しみなら、明日の夜も楽しみにしてみよう。息子ちゃんは今日パパとあっちで寝たいと思うけど、パパが元気になったら明日はあっちで4人みんなで寝れるよ。だから、明日の楽しみのためにも今日はこっちで寝てパパを応援してあげようね。と話をしました。すると「みんなで一緒に寝たいの~!」に変わりました。あ、、、、これはまたぐずりモードに戻してしまいました。

みんなという主語で息子の思いを聞いてみた。


みんなという新しいキーワードが出てきたので、それを出した息子の思いを聞いてみることにしました。4人一緒がいい。パパがあっち一人はかわいそう。でてくるいろいろな思い。そうかそうか、色々考えていたんだなぁと。そして、聞き方によって、でてきたりでてこなかったりするんだなぁとあらためてしみじみ。

結果、息子は寝てくれました。


息子から出てきたいろんな言葉に対して、そうだよね、ママも4人で本当は寝たいよ。パパのこと大好きなんだねと色々と話をしているうちに息子は寝てくれました。「パパとあっちで寝たいの!」という言葉に対して自分のいろんな視点で話をしてみるは達成できたのか?でいうと、もっと他の問いも出せたのかな…と思いつつも、私もぐるぐる頭を回らせたり、息子の気持ちになってみたりと体力を使い果たしそのまま熟睡してしまいました。

私に付き合ってくれた息子。こどもに対して大切にしたいこと。


私の問いかけに、ずっと付き合ってくれた息子よ、ありがとう。自分に余裕がなかったり、イライラしてしまったりすることのほうが多いですが、こどもと対話する中で、なぜそうしたいのかなど日々気持ちや考えていることを大切にしたいと思っています。また、こども目線ではありながらも、目の前をこどもを「子供扱いしない」。ひとりの「人」として、大切に接していきたいと思っています。



とはいえ、自分の考え方に合わない環境や人を除外したり、安全で平和な環境だけに順応させれば良いわけではないので、こどもに対して自分が大切にしていることと真逆やひどい仕打ちを他の人からされたとき腹が煮えくり返って夜中何度も悔しくて起きたりすることもあります。そんな時でも、やっぱり目の前のこどもを「人」として、対話をしてウソをつかず話をして、時にはやっぱりその環境から離れるという決断をしたり、相手に対して問いかけてやめてほしいことを伝えたり。母親としていい塩梅でというのが非常に難しいですが、今後も対話をしながらこどもたちと何かに直面した時はお互いで答えを出していくということを続けていきたいなと思います。


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