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日本の魅力は大通りの向こう側

こんにちは、いつものマッシ(@massi3112)です。

都会といえば、人混みと高層ビル。用事がなくても知らないうちに自分も急いで歩いて、川に流れている葉っぱのような気分になる。
デカいモニター、夜のはずなのに脳が昼間と勘違いしてしまう都会。

東京に引っ越して1ヶ月半も経っていない僕から見ると、東京の魅力はどこにあるだろう?東京にいながら、日本の日常生活や伝統的な部分はどこに存在しているだろう?とある日、ある道で気が付いた。

有名な地域である新宿、そして渋谷のスクランブル交差点と109、銀座通りなどは外国人にとって最高の観光地になるかもしれない。実はそこから15分だけ歩けば、大通りを渡って向こう側に行けば、東京感が一気になくなるのだ。逆に新発見のニッポントラベルが始まる。

輝いている新宿や渋谷から少しだけ離れたら、灯りが薄くなってみんなの声もだんだん聞こえなくなる。建物自体も変わっていく。現代ビルから昭和ビルへと変化し、昔ながらの小さなお店が出てくる。歩きながらこの変化を見て感じて、まるでスター・トレックの世界にいるようだ。

渋谷駅から109に向かってその坂道を越えれば、渋谷らしくない渋谷に出会える。歩けば歩くほど、学校帰りの小学生、買い物しているおばちゃん、公園でのんびりお喋りしている人。そして、路地裏に入ったら銭湯や畳のお店、焼き芋カーなどの独特な日本文化が自分の前にある。知らないうちに囲まれる。

僕にとって、パッと見てその景色に驚くことより、じっくり影に隠れている路地裏を見ることで、時間がかかるけど種から芽が出て元気な花が咲くような気持ちになる。この花は目に見えないところに入って行けば行くほど見たこともないような花が咲き、驚きは深くなり、最高の思い出と経験になる。

まったりの時間、変化があまりない日常生活、どこにもない文化の細かさ、自分の国とどこが違うのか、周りの区民はどうやって過ごすのか、などのことは大通りやたった1本の道、たったひとつの丘を超えるだけですぐ分かる。そして観光客であることを忘れる。ガイドブックより、空気と雰囲気で日本人へと変身ができるのだ。

外国人と地元人の国境は新しいテリトリーが生まれる。そこでその国の人柄、歴史、文化はやっと形になって言葉なしでも理解できる。こんなところに一歩を踏み出したら、見たことがない東京に出会った。
あの浅草も15分歩けば、まるで地元人のような感覚が出てくる。お肉屋さんで買い物している人がいる、服屋さんで会話しているおばさんたちがいる。まったり感がこれでもかというほど分厚い。

東京を外から見ると「自分に合わないかも」という気持ちになりがちだけど、たった道一本渡るだけで愛しい世界に出会える。渡ったその道は次の道に繋がり、ますます周りの環境と近くなるから、知らないうちに日本人のような生き方になる。ほんの少しだけど、異文化の理解をするための成長にもなる。

路地裏を探すことで毎日、一歩ごとに冒険が始まる。その時まで気がつかなかったこと、思いつかなかったことは、考えるまでもなく感じられるのだ。本当の旅は、狭い道にあるノスタルジックな雰囲気から始まる、と外国人にも日本人にも言いたい。

Massi


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