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東京スイーツラブストーリー

こんにちは、日伊通訳マッシ(@massi3112

用事で8ヶ月ぶりに東京に行ってきたつもりなのに、1日目からなぜかイタリアに飛ばされたような気持ちになり、「日本語が通じるイタリア」という不思議な過ごし方になった。

まずは、朝一東京駅について歩いて日本橋三越のイタリア展にお邪魔させてもらった。たくさん美味しいものの中で、大好きな「シチリアーモ」のカンノーリを買って朝食にしてしまった!
アーモンドを使った柔らかめのシチリア伝統焼き菓子も合わせて食べているうちに、イタリアでは朝からシチリアのお菓子を食べた記憶はないな、と気が付いた。イタリアでもしなかったイタリアらしさを経験することができるなんて、さすが日本だ。日本人のスイーツや料理の知識が豊富で、イタリア人に負けないくらい感動させられている。

シチリアーモ

日本人はイタリアの料理や文化などが好きだとわかっていた。カンノーリを買うために、オープンしてすぐお店に行ったのにも関わらず既に長い行列があって、実は日本人はイタリア人よりイタリアが好きなんじゃないかな、と改めて思った。こうなって嬉しくなる理由は、違う文化で生まれたのに、気持ちと感覚は似ていて話もいつも通じるから。そして何より、料理の味が口に合う!イタリアと日本の関係は、高校生の恋愛のようにフレッシュで楽しくて、一緒にいれるだけで最高だ。

カンノーリを食べ終わった瞬間に、日本にいることを思い出したけど、違うお店に行ったらまたイタリアに飛ばされた。ある意味、イタリア⇄日本の往復は1日に何回もした感じ。このようなことができるのは、日本だけだと思う。

シチリア伝統であるカンノーリからまたシチリアに行ったような旅が始まった。小さいなお店だけど、小さいからこそ可愛さが半端ないし、お店の看板も素敵。シチリア島の形にした真っ白なお店だ。

リートゥス

東京のビルの間に隠れている不思議な「リートゥス」で、なかなか日本で食べられないイタリアの焼き菓子を食べられる。お店の奥に工房があって、注文するときにニョロニョロと見てしまう。実際に作っているところだけではなく、パティシェの動きも見えるからその丁寧さも伝わる。
その場で食べた「ババ」と「ボンボローネ」は、考えられない美味しさに驚いた。立食スタイルで食べてエスプレッソを飲んでいる間に、嬉しさが止まらなくなってニコニコしながら完食しちゃった。お店はこんなに小さいのにイタリア感が強く感じられて、プチイタリア旅行を味わえた。

ババとボンボローネ

東京に来た!ではなく、イタリアに来た!と言ってもおかしくないと思った。朝から美味しいイタリアのスイーツを食べて、これ以上僕を驚かせることはないだろうと思いきや、またイタリアに飛ばされたような出会いが現れてきた。


中目黒にある、イタリアに行ける特別なトンネルは「スターバックスリザーブ」にある。イタリアのパン屋さんとイタリアスイーツの豊富さにアゴが外れた。イタリア現地のパン屋さんでよく買っていたピッツァやパニーニが、そのまま日本でも食べられるなんて!嬉しすぎて泣きながらまた完食しちゃった。ちなみに銀座にもあるから、イタリアに行きたいと思ったら大体すぐ行ける。

この写真を見るだけでヨダレが止まらなくて、毎週行きたくなる。イタリアに行ったことがない人もイタリアの現地を知ってる人も非常に楽しめる場所だ。外国人も意外に多くてイタリア感がさらに増している。

イタリアの焼き菓子からピッツァ、パニーニを食べた1日の終わりは何だと思う?なんと、サイゼリヤだ!
美味しいアレンジをしながら楽しく食べて、最高の1日になった。

アレンジ中のマッシ

今まで書いたイタリアの中で、少し変わっているイタリアもある。
イタリアにもありそうな薄めの食パンを使ったトースト。形から見ると普通に見えるけど、イタリアでは絶対ないものが入っている。それは、「のり」と「バター醤油」だ。
パンにのり?と面白さを感じなから一口食べた。その瞬間、ロケットに乗って月まで行っちゃった!驚いて感動して美味しくて、あっという間に完食した僕は目が覚めた。この味は絶対に家でも作ろうと決めた。

珈琲専門店エース
元祖のりトースト

日本人は海外のものをアレンジすることが天職だと思う。日本の伝統的な食材を海外にあるものと組み合わせる。そして日本人の口に合うようにアレンジできてしまうなんて本当に尊敬する。日本に来てよかった理由の一つは、日本人のアレンジ力だ。
改めて思ったのは、僕にとってスイーツなしの人生は絶対に無理ということ。イタリア人だからそういうことを言うんだと思っていたけど、日本人もこのような気持ちになるのではないかと感じてきた。

久しぶりに東京に来て意外なお店、美味しさ、嬉しさに感謝した。食べたスイーツから生まれる物語は、人生の宝物にもなった。きっと落ち込んだり悲しいことがあったりするとき、この宝物を思い出しては笑顔になるだろう。

イタリアに帰らなくても平気だと感じた、その理由は日本食が僕を温かくほっこりさせてくれるからなのだ。

Massi

みなさんからいただいたサポートを、次の出版に向けてより役に立つエッセイを書くために活かしたいと思います。読んでいただくだけで大きな力になるので、いつも感謝しています。