中2女子ユカとじいちゃんのほのぼの日記　第29話　日ソ共同宣言で講和条約締結後にハボマイ群島とシコタン島を日本に引き渡すとソ連が約束

2016年7月6日 14:34

じい：けっきょく鳩山一郎首相は、ソ連との講和条約はあきらめて、1956年10月に日ソ共同宣言という代わりの条約を結んだ。これで日本とソ連の戦争状態は終わったんだ。

ユカ：代わりでも大丈夫なの。

じい：領土問題は残ってしまったが、そのほかの面ではそれほど問題ないみたいだ。日本はそれまでソ連に反対されてできなかった国連加盟もはたすことができた。

ユカ：ソ連にも意地悪されてたのか。

じい：ソ連だって日本人捕虜に強制労働させたり、北方四島のまわりで操業していた日本漁船を捕まえたりして、アメリカと張りあってたんだ。

ユカ：こいつら、なに張りあってたの。

じい：日本が国連に加盟して子分が増えるのはアメリカにとっても好都合だったから、アメリカは日ソ共同宣言をしぶしぶ受け入れた。

ユカ：日本って、アメリカの子分なのか。

じい：ソ連は日ソ共同宣言で、講和条約を結んだあとで日本にハボマイ群島とシコタン島を引き渡すと約束している。

ユカ：えっ、ハボマイ群島とシコタン島は返ってくるの。

じい：だけどすぐあとで「やっぱり返すのやめた」と言い出すんだ。

ユカ：もおー、期待させといて。

じい：日本がアメリカと別れてソ連に寝返るなんてありえない。ハボマイ群島とシコタン島を返しても損するだけだと、やっとソ連も気づいたようだ。

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