中2女子ユカとじいちゃんのほのぼの日記 　第11話　日本人が侵略戦争を反省しない理由

じい：第一次世界大戦では、戦争に使う兵器が進歩していたから、それまでとは比べものにならないほどの被害がでた。

ユカ：ほんとに戦争ってばかみたいね。

じい：戦勝国は負けたドイツに莫大な賠償金を請求したが、ドイツにはそんなお金はなかったから払えなかった。

ユカ：欲張りすぎたんじゃないの。

じい：勝った側も戦争でお金を使ってたから、借金の返済に追われてたんだ。

ユカ：なるほど、そういうことか。

じい：ドイツはお金がなくて政治も経済も行き詰ってどうしようもなくなった。あげくのはてにはヒトラーの独裁政権がまた侵略戦争をはじめてしまったんだ。

ユカ：なんか最悪のパターン。

じい：日本も同じようになったら困るから、ちゃんとした国に生まれ変われるように占領改革することにしたわけさ。

ユカ：日本は賠償金を払わなかったの。

じい：すこしは払ったんだけど、ほとんどの国が賠償金を放棄してくれた。

ユカ：それってすごいラッキーじゃん。

じい：でも厳しい罰を受けなかったせいか、日本人には悪いことをしたっていう反省の気持ちがわかなかったんだ。

ユカ：甘やかしすぎたのかな。

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